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米テスラ、新型EV投入=量産メーカーに脱皮

8/5(土) 15:20配信

時事通信

 【シリコンバレー時事】電気自動車(EV)メーカーの米テスラが、価格を抑えた初の量販車「モデル3」の納車を米国で始めた。

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 これまで高級車に特化してきたテスラにとっては、生産能力の大幅な引き上げが不安材料だ。量産を軌道に乗せられるかは本格的な自動車メーカーへの脱皮に向けた試金石となる。

 「ようこそ量産地獄へ」。7月28日にカリフォルニア州フリーモントの工場で開いた最初の30台の納車式で、マスク最高経営責任者(CEO)は集まった従業員を鼓舞した。モデル3は、1回の充電で約350キロ走行できる標準的なタイプが3万5000ドル(約390万円)と、同じセダンの主力車「モデルS」のほぼ半額。日本など右ハンドル市場での納車は2019年からになる見通しだ。

 既に約45万台の予約があり、生産能力を今年末に1週間当たり5000台、18年中にその2倍に引き上げて全車種合計で年産50万台とする計画。今年1~6月の実績が5万台余りのテスラには未踏の領域だ。生産体制が整ったとしても整備などサービス面が追いつかなければ、顧客の不満につながりかねない。マスク氏は「生産計画が達成できないことを心配する必要は一切ない」と量産体制の確立に自信を見せる。

 テスラは2日に発表した4~6月期決算で約4億ドル(約440億円)の純損失を計上。事業拡大のための投資負担が重く、赤字体質を脱していない。モデル3が利益に貢献するようになれば、自動車業界での存在感が一段と高まることになりそうだ。 

最終更新:8/5(土) 15:51
時事通信