ここから本文です

トヨタ・マツダの新工場、米大統領が評価

8/5(土) 7:55配信

産経新聞

 トヨタ自動車とマツダが資本提携に伴い発表した米国工場の新設計画は、10月にも2回目が開かれる日米経済対話の好材料になる。企業に米国での投資と雇用創出を迫るトランプ大統領にとって、日本最大の製造業であるトヨタの新工場は大きな成果だ。対日貿易赤字の削減に向け、自由貿易協定(FTA)交渉で自動車の「非関税障壁」撤廃を求めたい米側の攻勢が和らぐ期待がある。

 トランプ氏は4日、トヨタとマツダの米国の新工場建設について、ツイッターに「米国の製造業にとって素晴らしい投資だ」と評価するコメントを投稿した。

 トランプ氏が大統領選後、最初にやり玉に挙げた日本企業がトヨタだ。今年1月にメキシコ工場新設計画を「あり得ない」と批判。トヨタは米国で今後5年間に計100億ドル(約1兆1000億円)を投資すると発表するなど米政権の矛先をそらそうと努めた。

 それだけに、今回の新工場は「日本企業の貢献をトランプ政権に理解してもらういい事例になる」(通商筋)との指摘がある。

 一方、トランプ政権は日本での米国車の販売低迷は車両の認証制度など非関税障壁が要因だと主張。FTA交渉で是正を求め、貿易赤字の削減につなげる戦略を描く。

 政府は経済対話で日米の協力事業を最大限強調し、市場開放圧力をかわしたい構え。トランプ氏が支持層にアピールできるトヨタとマツダの新工場は“渡りに船”の案件になりそうだ。

最終更新:8/5(土) 7:55
産経新聞