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【楽天】久しぶりオコエ打!昇格2戦目でマルチ&ダメ押し

8/6(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆楽天8―5ロッテ(5日・コボパーク宮城)

 楽天のオコエが右手薬指の手術から復帰2戦目で躍動した。ロッテ戦に「9番・右翼」でスタメン出場し、8回にダメ押し打を放つなど2安打1打点で、チームに貢献した。また、この試合では、プロ野球8年ぶりとなる両軍先頭打者アーチが飛び出した。

 ついにこの男が輝きを取り戻した。オコエが勝利をたぐり寄せた。1点差に迫られた直後の8回1死二、三塁。2ストライクから、左腕・松永の内角に食い込んでくるスライダーを引っ張った。打球は三遊間を抜けるダメ押し打となった。

 「スライダーが来ると思ったんです。直感ですね。ここで活躍できるのはこのうえない喜び。やっていて本当に楽しいし、いい緊張感でやれています」

 どん底からはい上がった。春季キャンプ直前に胃腸炎を発症。2月2日には右手薬指を痛めて帰京し、手術も受けた。バットを握れない日々。そんな苦境を迎えた高卒2年目のオコエを支えたのは、年子の妹・桃仁花(もにか、18)の存在だ。バスケ女子U―18日本代表候補で、今春から国内トップのWリーグに進んだ。1軍昇格直前にも食事。東京五輪出場を目指す妹のまなざしに奮い立った。「あいつも頑張ってるみたいだけど、やっぱり兄としては負けてられないでしょ」。2軍生活を続けるわけにいかなかった。

 1年目はチームが下位に沈み、育成の意味もあって1軍を経験。51試合で22安打し、本塁打も1本打った。しかし「(今年は)去年とは違う。結果を出さないと上がれないと肝に銘じてきた」。フルスイングだけを目指した昨年とは変わって、正確性も求めた。肉体改造に取り組み、体重は昨年より約3キロ多い90キロと、一回り大きくなった。ティー打撃では1球も無駄にせず、イースタンで打率3割1分7厘と文句なしの数字を残した。

 けが人が続くチームにとって希望の光。チームを4カードぶりの勝ち越しに導いた。梨田監督も「楽しみな選手であることには間違いない」と期待を込めた。球場内には無数の虫が飛び交いオコエは「本当に多かった」と振り返ったが、打席では関係なし。チームの起爆剤となるべく「1軍でも結果を残したい」。やはりこの男は表舞台の主役がよく似合う。(安藤 宏太)

最終更新:8/6(日) 8:15
スポーツ報知

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