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サニブラウンが世界選手権で日本人最速10秒05 余裕のゴール「緊張しないで大丈夫かな」

8/5(土) 10:42配信

産経新聞

 【ロンドン=坂井朝彦】貫禄すら感じさせる走りからは、9秒台のにおいが濃厚に立ちこめた。男子100メートル予選2組1着、全体6位で、堂々と準決勝に駒を進めたサニブラウン。向かい風0.6メートルという条件下で、10秒05の自己タイ記録をマークした。最後は力を抜いてゴールする余裕すら見せた18歳は「緊張? 逆に緊張しないで大丈夫かな、と…」とさらりと言ってのけた。

 終盤での走りを持ち味とするが、スタートから一気に抜け出して先行した。同走したのは世界歴代2位の9秒69の記録を持つヨハン・ブレークだったが、「自分は自分なんで。自分のレースに集中していた」という。予選とはいえ、ボルトに次ぐジャマイカの強豪を退けたのは衝撃だった。

 2001年エドモントン大会で朝原宣治が記録した10秒06の大会日本人最高タイムも塗り替えた。向かい風0.6メートルは予選6組中、最悪の条件だったが、「ちょっと寒かったので心配だったが、(体が)動いていたので…」。その言葉が、底知れぬ潜在能力の高さをうかがわせた。

 東京・城西高を卒業した今年は拠点を海外に移し、フォームを一から見直してきた。6月の日本選手権で100メートル、200メートルの2冠を達成した若き日本のエースは「まずまずだったので、切り替えて準決勝に臨みたい。ここから一段、二段と上げて決勝へ行ければ」。日本人初の9秒台、そしてファイナリストへの階段を着実に駆け上っていく。

最終更新:8/5(土) 11:47
産経新聞