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「いずれは侍ジャパンの選手を」プロ野球独立リーグ 茨城アストロプラネッツ

8/5(土) 17:18配信

産経新聞

 野球を通じて地域貢献を-。茨城県ひたちなか市のウェブ制作会社社長の山根将大さん(30)はその一心で、同県を拠点としたプロ野球球団設立に向け奔走している。昨年12月には独立リーグ「ルートインBCリーグ」への準加盟が決まり、平成31年春からのリーグ戦参入を目指している。

 新球団の名称は「茨城アストロプラネッツ」。「アストロ」は「天体の」、「プラネット」は「惑星」という意味で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(同県つくば市)などから着想を得た。7月には新球団と同名の株式会社を設立し、選手のスカウト活動や野球イベントの企画を行っている。

 山根さんが球団設立を志したきっかけは平成23年3月の東日本大震災だ。当時、運送会社の社員として長野県で働いていた山根さんは「地元の茨城のために自分ができる復興支援をずっと考えていた」という。

 そんなとき、長野県でBCリーグに参入する「信濃グランセローズ」に目が留まった。地域密着の活動で地元の人々に愛されるチームを見て、大学まで野球を続けた山根さんは「茨城にこんなチームがあれば地元を元気にできる」と感じた。当初は「誰かが球団を立ち上げたら一緒に働きたい」と考えていた。だが、26年に福島、埼玉両県でリーグ加盟が決まっても、茨城県では一向に動きはなかった。

 「自分で球団を作ろう」。27年7月、そう決心し運送会社を退職。翌月には「球団運営には経営の知識が必要」と考えて起業した。ホームページ制作を担っていた前職の経験を生かしながら経営のスキルを磨いた。約半年の間は資金繰りに苦しみ、心が折れかけた時期もあった。

 それでもなんとか経営を軌道に乗せると、すぐに球団の経営計画作成に着手。県内の企業経営者やBCリーグ関係者などに助言をもらい収支モデルや事業計画をまとめた。BCリーグ準加盟を決めた際は「多くの人の協力を受けて、やっとここまで来られた」と感謝の気持ちでいっぱいになった。

 子供向けの野球アカデミーも構想中という山根さん。「まずは野球で茨城を盛り上げたい。いずれ『侍ジャパン』(野球日本代表)の選手が球団やアカデミーから誕生してくれれば」と野望を語る目は輝いていた。(水戸支局丸山将、写真も)

 ■BCリーグ 平成29年度リーグ戦に10チームが参加している。北関東からは「群馬ダイヤモンドペガサス」(群馬県)と「栃木ゴールデンブレーブス」(栃木県)が参入。山根将大さんは「北関東の2チームに負けない球団を作る」と“宣戦布告”するとともに、「両球団と力を合わせて、北関東を盛り上げていきたい」と語っている。

最終更新:8/5(土) 17:18
産経新聞

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