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アパレル売り場の試着室。男女で正反対の売れる「コツ」とは?

8/5(土) 21:15配信

投信1

オフレコ会話がおもしろいのは、アパレル業界も同じ

取材はテープを止めてからがおもしろいと言われています。現在ならテープの代わりにICレコーダーですが、取材時には記事を書くためメモのほかに録音機器も使うことがほとんどです。

記録するモノが動いている間は、取材相手も当然、警戒しています。初めて会うに等しい相手からいろいろと尋ねられるのですから、どうしても当たり障りのない応答に終始しがちです。

これでは、聞いておもしろい、読んでおもしろい話など引き出せるわけはありません。

だからベテラン記者は、ひと通りの取材をしたあと、テープを止め、ややオーバーアクションでメモも閉じます。ここからは一切、記録していませんよという合図です。

その瞬間、取材相手も肩の荷をおろしたようにホッとした表情に変わります。

取材相手、とりわけ会社員は話し方、表情、話の内容すら同じことが珍しくありません。取材する前から、すべてを予想できるほどです。

しかし、オフレコになった瞬間、個々の人柄が見え、個々の人間性の味わいが感じ取れ、血の通った会話になります。思いもしなかった意見が出てくることも多くあります。

想像もしていなかった発見があるから、「テープを止めてからがおもしろい」と言われているのでしょう(公にできないことは書かないのはもちろんですが)。

オフレコ会話がおもしろいのは、アパレル業界も同じです。

紳士服は、お客の肩をポンッ、ポンッと叩けば売れていく

アパレル業界のベテラン販売員が数名、有志で集まり、情報交換が行われました。

モノが売れない時代にあって、アパレル業界は業績微増が続いています。しかし内訳を見ると、ファーストリテイリングやしまむら、ネット販売の好調によるもので、百貨店など既存のアパレルは依然として厳しい状況にあるようです。

なんとか打開しようという趣旨での会合でしたので、業界体質などの問題点がいくつか挙げられていましたが、有効な対策案にまでは至らないまま予定の2時間が過ぎていきました。

散会。お疲れさまのあいさつのあと、誰からともなく切り出された話題が来店客とのやりとりでした。やはり最大の関心事は、どうやって売るかということなのでしょうか。

紳士服のベテラン男性販売員が言います。

「最後は、肩のあたりをポンッ、ポンッ!  と軽く2回ほど叩くのです。これで、大抵は売れますね」

これを聞いて、婦人服のベテラン販売員は一同仰天です。

「そんなことをしたら、そのお客は気持ちわるがって二度と来店しなくなるわね」

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最終更新:9/2(土) 22:50
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