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「あの地獄と極力似た状況を」 “原爆投下直後”の広島をVRで再現、被ばく者の思いを繋ぐ高校生たち

8/5(土) 11:00配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 8月6日、広島に原爆が投下されてから72年が経過する。

 被爆者の平均年齢は80歳を越え、当時を知る世代が年々減少している。こうしたなか、高校生が映像や音を使った最新技術を使って、記憶を語り継ごうとしている。その取り組みを『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)が取材した。

一番つらいのは遺体の映像を制作する作業、眠れない夜も

 取り組みを行っているのは、広島県立福山工業高等学校の計算技術研究部の生徒たち。部活動でバーチャル映像を作る彼らが今回テーマに選んだのは、「原爆投下直後の広島」だ。

 1945年8月6日午前8時15分。アメリカ軍の爆撃機が広島に原子爆弾を投下。一瞬にして街は消え、14万人以上の命が奪われた。

 今回彼らは、最新のVR技術を使って原爆投下直後の広島を再現しようという。「原爆というものを全然知らなかったので、想像にならないように資料をしっかり見て作るということを心掛けている。でもやっぱり難しいですね」と話すのは、中心となって制作にあたる部長の平田翼さん(18)。計算技術研究部の部員は現在13人で、原爆の被害に逢った人が身の回りにいない生徒ばかりだ。

 実際に、“広島市内・爆心地から半径300メートルの様子”を体験した楪(ゆずりは)リポーターは、「足元にはご遺体が再現されています。建物も何も残っていません。午前8時15分なのに爆心地はこんなに暗かったんですね」と、リアルな映像への感想を述べる。

 一番つらいのは、原爆によって命を奪われた遺体の映像を製作する作業だという。平田さんは「むごいっていうんですかね。やっぱり、少し心が重くなりますね。亡くなられた方の映像を作っていいのかなという思いはあったんですけど、“誰かが作るべきなのかな”と。“じゃあ僕が作ろう”という思いになった」と話した。遺体の映像製作は葛藤の日々で、眠れない夜もあったという。

 それでも、被ばく者たちの声に生徒たちは励まされてきた。長谷川勝志教諭は「被ばく者のご遺体を描くというのは、“冒とく”になるのではないか。そんな私たちに力をくださったのが被ばく者の方たちの声でした。『遠慮せずあの時の地獄と極力似た状況で作ってほしい』と皆さんに言われた」と明かした。

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最終更新:8/5(土) 11:00
AbemaTIMES