ここから本文です

幸せはお金で買える、研究

8/5(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 お金で幸せは買えないと言われる。だが研究者らによると、それは何にカネを使うかで変わるようだ。

 新しく発表された研究によると、掃除や料理などの家事を誰かに代わりにやってもらうなど、自由な時間を得るためにお金を使った場合は、幸福感が高まるという。

 その一方、モノを得るためにお金を使った場合は、幸福感はほとんど上昇しない。

 ハーバード・ビジネススクール(Harvard Business School)のアシュリー・ウィランズ(Ashley Whillans)助教率いる研究チームは、米国、デンマーク、カナダ、オランダの成人6000人以上を調査。自由な時間を得るために毎月いくら使っているか、人生の満足度、時間のストレスについて質問した。

 その結果、時間の節約のためにお金を多く使っている人は、人生の満足度が23%高かった。時間を買うお金をあまり持っていない人では15%に下がったが、収入格差を考慮しても効果は認められた。

「時間を買うことにありがたみを感じるのは裕福な人たちだけではない」と、研究に携わったカナダのブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)のエリザベス・ダン(Elizabeth Dunn)教授(心理学)は言う。「その効果は可処分所得がかなり多い人たちに限って見られるのかと思っていたが、意外なことに、収入の額にかかわらず同様の効果が見られた」

 こうした恩恵があるにもかかわらず、日々の暮らしの中で時間の節約のためにお金を使う人があまりに少ないことに、研究者たちは驚いた。

 富裕層850人の調査では、半分近くが嫌いな仕事を外注するためにお金を全く使っていなかった。また、働く成人98人に、予定外の収入が30ポンド(約4400円)入ってきたら何に使うかと聞いたら、時間の節約のために使うと答えたのはわずか2%だった。

「時間を買えば、毎日の時間のプレッシャーが緩和されるのに、ほとんどの人がたとえお金に余裕があっても、そうしていない」と、ダン教授は言う。「人々は楽しい経験をするためにお金を使って幸福を得ているとの研究はたくさんある。だが私たちの研究は、不快な経験を避けるためにお金を使うことも考えるべきだと示唆した」

 今回の研究結果は、米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:8/5(土) 10:00
The Telegraph