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中高生 通学中の自転車事故 遭遇率 群馬が全国ワースト 北関東で突出

8/5(土) 6:02配信

上毛新聞

 自転車で通学中に交通事故に遭う確率が、中学生、高校生とも都道府県別で群馬県が最も高いことが、民間団体「自転車の安全利用促進委員会」(東京)の調査で分かった。分析した2014、15年の生徒1万人当たりの事故発生件数が全国最多で、北関東3県で突出していた。

◎全国的傾向は「交通量少なく歩道ない裏道交差点」

 自転車で登下校中の中高生が当事者となった事故の生徒1万人当たりの発生件数を算出した。14年の群馬は中学41件、高校98件、15年は中学34件、高校106件でいずれも全国最多だった。15年の茨城県は中学12件、高校20件、栃木県は中学14件、高校25件で、群馬の半数未満だった。

 事故自体も多かった。15年は中学が192件で全国最多、高校は561件で4番目に多かった。県警によると、交差点での一時不停止による出合い頭の事故が目立つという。同委員会は全国的な傾向として、「交通量が比較的少ない、歩道のない裏道の交差点での事故が多い」と分析している。

 死亡事故も後を絶たない。07年に桐生市の市道で男子高校生が傘を差して前が見えない状態で運転し、歩いていた女性=当時(70)=をはねて死亡させた。10年に甘楽町の県道下高尾小幡線で登校中の男子高校生が前から歩いてきた女性=当時(60)=をはねて死亡させた。12年には太田市の市道で、夜間に男子高校生らが後ろからきた軽乗用車に追突され死亡した。

 こうした状況を改善しようと、県警は毎月15日を「自転車マナーアップデー」として交通ルールを周知する街頭指導を展開。県教委は中高生が事故防止について話し合う「サイクルサミット」を毎年開いている。

 16年に登下校中に限らず自転車を運転して人身事故を起こしたり、巻き込まれた中高生は859人で12年(1353人)の6割強に減り、警察と学校の指導が効果を上げているようだ。県警は事故根絶に向け、「見通しの悪い交差点での徐行や一時停止が徹底されるよう指導していきたい」(交通企画課)としている。

最終更新:8/5(土) 6:02
上毛新聞