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《ブラジル》池田氏、ブラジル陸軍中将に昇格=日系人3人目の快挙

8/5(土) 5:40配信

ニッケイ新聞

 先月31日の連邦政府の官報により、首都ブラジリアを管轄する第11師団の司令官の任務にあたっていた池田隆蔵陸軍少将(56、二世)が、中将に昇格したことが明らかとなった。

ブラジル陸軍の日系中将としては、小松カズノリパウロ氏、岡村アンジェロ氏に続く3人目。池田氏は14年4月に少将に昇格したばかり。わずか3年で日系最高位へと再昇格した。

 ブラジル軍部に広い人脈を持つ平崎靖之さんは、「少将から中将へ昇格するのは狭き門。これまで空軍には大将が2人出たが、陸軍はまだ出ていない。大いに期待できるのでは」と慶事を喜ぶ。

 今回の吉報を受け、バウルー市在住の父・旭さん(83、福岡県)は、「息子がこんなに立派になるとは夢にも思わなかった。背丈も自分に似て低いのに。本当に本人の努力の賜物。見る人は見て下さっている。本当に有り難い」と感激に言葉を詰まらせた。

 旭さんは、太平洋戦争を経て自衛隊に入隊し、1960年に渡伯。6人兄弟の第一子として61年に生まれたのが隆蔵さんだった。

 「病弱なのをおして懸命に働く母の姿を見て、息子は医者になりたいと言っていた。だが、本人には苦労をさせてしまい、軍に進むより他に道はなかった」と振り返る。

 「今でも、忙しい合間を縫って一カ月に一度ほどは養老院にいる母をお見舞いに来てくれているほど」と母思いの優しい人柄を思わせる。

 「戦争では大勢が犠牲となった。だから、大事な大事な子供。しっかり育ってくれて本当に嬉しい」と喜びを噛み締め、「日本とブラジルの掛け橋となってくれれば」としみじみと語った。

 なお、池田中将は、来月6日にリオ州のカシアス公爵宮殿の陸軍文化教育局に歴史文化遺産司令官として赴任する予定だ。

最終更新:8/5(土) 5:40
ニッケイ新聞