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保育士がやめる2つの理由 離職を食いとめようと、ある父親が考えたこと

8/5(土) 11:03配信

BuzzFeed Japan

保育士不足の大きな要因である、保育士の離職。給料の低さや業務負担に加え、さまざまな事情が絡み合っている。その背景を分析し、離職を食い止めようとする、あるサービスがはじまった。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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2015年の厚生労働省「保育士等における現状」によると、保育士の離職率は10.3%。公立保育園より、社会福祉法人などが運営する私立保育園での離職率が高い。資格があるのに保育士として働いていない「潜在保育士」は70万人以上いるとされる。

保育士がやめる理由としては、給料の低さや業務負担に加え、複雑な事情が絡み合っている。「あの先生はなぜやめたのか」がはっきりしないまま、子どもたちのもとを去っていく。

保育士の離職を食い止めたい。その一心で、あるサービスを開発した男性がいる。しかも、使うのはスマートフォンひとつだけーー。

どんなサービスなのか

リクルート・マーケティング・パーナーズの事業開発部グループマネジャー、森脇潤一さん(37)が開発したのは、保育者のコンディションを診断するサービス「キッズリー保育者ケア」だ。

保育士はスマホやPCから、約50の質問に答える。「子どもの成長を身近に感じられる」→「とてもそう思う」「そう思う」「どちらともいえない」など5択の形式になっている。回答はレポートに自動的にまとめられ、「仕事に対するモチベーション」と「職場の働きやすさ」の2つの指標がそれぞれ5段階で評価される。

2つの指標の総合点で、「仕事も職場も充実」「仕事は満足、職場の働きやすさは注意」など、保育士のコンディションはざっくり6タイプに分けられる。

「事前調査により、離職か勤続かを大きく左右するのはこの2つの指標であることがわかりました。どちらが欠けても、離職する傾向は高くなります。さらに、そうなっている背景も因子分解できるようにしました」(森脇さん)

面談のやり方も教えます

「仕事に対するモチベーション」が低いという結果が出ると、その背景にあるのは、保護者との関係がうまく築けなかったり、保育者として自信がなかったりすることではないか、という要因も同時にあぶりだされる。

園長ら上司は、このレポートをもとに保育士と面談する。面談で話すべきポイントをタイプ別にまとめた「面談の手引き」も、このサービスのセットになっている。園長がゼロから保育士の悩みを聞き取らなくても、「100点ではないにしても80点くらい」(森脇さん)のアドバイスをすることができる。

例えば、2つの指標とも結果が悪く、「仕事も職場もとても注意」となった保育士、つまりもっとも離職リスクが高いタイプの保育士には、このようにフォローのポイントが整理されている。

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とても注意が必要な水準です。
まわりに相談できないままに、悩んでいる可能性もあります。まずは、今の気持ちを丁寧に聞くところから始めてみましょう。聞いてくれる相手の存在があるだけで、気持ちが落ち着くということもあります。その上で、一歩一歩何を変えていけるか(自分自身も園としても)を相談しながら決めていきましょう。
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最終更新:8/5(土) 11:03
BuzzFeed Japan