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《ブラジル》有機珈琲、南原に注目集まる=バリスタ世界王者も絶賛=「ロマンティックな風味」=フランカ市で品評イベント

8/5(土) 7:04配信

ニッケイ新聞

(ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」5日付)




 サンパウロ州北部、アルタ・モジアナ地域にあるフランカ市の日系農場「南原」で7月24日、高級コーヒーの収穫祭『ザ・アルタ・モジアナ・ハーヴェスト・フェスタ』が行われた。同農場とアルタ・モジアナ・カフェ・エスペシアイス生産者協会(AMSC)、ブラジル産の高級コーヒーを取り扱う専門商社アライ・コーヒー(以下アライ)が共催した。会場となった南原家の庭には、バリスタ世界王者など世界に名を馳せるコーヒー専門家11人のほか、AMSC会員の農場主など約80人が集まった。来場者らは南原農場で有機栽培された高級コーヒー(カフェ・エスペシアウ・オルガーニコ)や食事を楽しんだ。



 アライ社は昨年夏から、バリスタ世界王者など名高いコーヒー専門家とともにブラジルのコーヒー農場を訪問する「チャンプ・オリジン・トリップ」を行っている。専門家たちに生産地・生産者への理解を深めてもらうのが目的。前回はエスピリト・サント、ミナス・ジェライス州のコーヒー農場を訪問していた。


 アライ社のディレクター、リカルド・ペレイラさんに南原農場の生産品が評価され、今回の開催場所に指名された。

 夕刻、会場前方に設置されたテーブルに同農場の豆14種が並べられた。昨年度のバリスタ世界王者バーグ・ウーさん(35、台北)のほか、焙煎、抽出など各分野の世界王者らがテーブルに集まり、静かにカッピング(コーヒーの風味や味の評価)を始めた。

 
 
 
 関係者も次々に参加し、南原コーヒーを味わった。黙々と行われるカッピングを見守る人垣もでき、緊張した空気が漂った。ペレイラさんが評価発表を始め、甘味と酸味が評価された「カトゥ・カイアスー」、フルーツのような酸味が特徴の「イアパール」が高評価を得た。


 カッピング終了後、農場主の南原ジェトゥーリオさん(59、二世)が今イベントに感謝した。「まさかうちで実施されるとは思わなかった。ブラジルのコーヒーの質は向上し、高級品の生産も増えている。これからも良いコーヒーの生産に励みたい」と意欲を見せた。バリスタ世界王者らに記念品の革靴(フランカ名産)が贈られ、懇親の場となった。

 ウーさんは南原コーヒーについて「桃や杏のような甘味があるロマンティックなコーヒー」と微笑んだ。「バリスタとして、生産地を実際に見ることも大事。色々な設備や農場を見ることができて、楽しかった」と語った。テイスター世界王者のロク・チャンさん(30、香港)は「とても素晴らしいコーヒーだった。味や匂いのバランス良く、質が高い」と絶賛した。


 南原さんは「世界のバリスタが何人も自分の農場に集まり、生産品を楽しんでくれた。一コーヒー生産者としてこれほど嬉しいことはない」と語った。カッピング後には「南原コーヒーを買いたい」と多くの人に話しかけられた。「アライ社との商談も始まる。これから世界に向けて南原コーヒーを売り出したい」と笑顔を見せた。

 南原農場は1973年から同市でコーヒー生産を始めた。現在はフランカとクリスタイス・パウリスタ市に155ヘクタールの農場を持ち、内125ヘクタールでコーヒーとアボカドを生産している。毎年2千~4千袋のコーヒーを収穫している。

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最終更新:8/5(土) 7:04
ニッケイ新聞