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MRFとMMFはどんな仕組み? 証券会社の口座における資金の「一時停留所」

8/5(土) 8:30配信

ファイナンシャルフィールド

証券会社に口座を開設するとまずは、MRF(マネーリザーブドファンド)の目論見書(パンフレット)をもらうことが多いようです。

「えっつ?わたしは○○ファンドを買いたいと思っているのに」と思われたことはありませんか?

MRF(マネーリザーブドファンド)とかMMF(マネーマネジメントファンド)という単語はおなじみかと思いますが、どんな仕組みになっているかは意外と知られていません。この機会に整理しておきましょう。

MRFは証券会社の普通預金

口座開設パンフレットの中に必ずはいっているMRFの説明書。実はこれは証券会社の普通預金、と考えていただいて差支えありません。

投資信託を買いたい、株式を買いたいと思って証券会社の口座開設申込書に必要事項を記入したら、(その際NISAで非課税の特典を受けたいと思えば、NISA口座を同時に開設することもできます)、投資したい金額をMRF(マネーリザーブドファンド)にいったん入金します。

発注(買い付け注文)をするときの価格と、注文が無事受け入れられた価格というのは違いますので、端数がそのMRFに残るというしくみです。そしてそこから、買いたい商品の買い付けを行います。

このMRFに入った皆さんのお金は、公社債で運用されますので、極めて安全性の高い投資信託ですが、利子も極めて小さいことをご認識ください。途中解約にあたっての手数料(信託財産留保額といいます)も控除されません。

MMFは証券会社のプチ定期預金だが2016年で終了

MMF(マネー・マネージメント・ファンド)は追加型の公社債投資信託です。内外の公社債や短期金融商品を中心に運用しますが、株式には投資されません。

こちらも投資信託のため運用実績により利回りは変動し、分配金は、運用実績に応じて毎日変動し、まとめて毎月末に再投資されます。

MRFとの違いは、取得から支払開始日の前日までの日数が30日未満の換金には、1万口あたり10円の信託財産留保額がかかります。その分、MRFよりも若干ですが、利回りは高いところがメリットでした。

しかしながら、日銀によるマイナス金利政策の導入で運用が困難となり、2016年にMMFは次々と各社が繰り上げ償還を行い、姿を消しました。受け皿としては、MRFか普通預金ということになっているようです。

どちらにしても証券会社での一時的な資金の置き場所

まとめると、MRFもMMFも株式を一切入れない投資信託で、安全性が高い代わりに収益も大きく期待することはできない商品です。投資信託を購入する際の、「一時停留所」的な位置づけで認識してください。したがって、MRFやMMFで資産運用というのは、難しいですね。


Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士
MBA(ファイナンス)、キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

ファイナンシャルフィールド編集部