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「昔の暮らしどうだった?」地域の古老に聞き取り 奄美大島・大島北高校

8/5(土) 11:50配信

南海日日新聞

 シマ(集落)の古老から昔の生活や地域の文化を聞き取り、文章にまとめようと、鹿児島県奄美市笠利町の県立大島北高校(新山剛校長)の「聞き書きサークル」(顧問、樋之口仁教頭)は2、3の両日、赤木名(あかきな)、手花部(てけぶ)地区で取材活動をした。生徒たちは地域の魅力を発見し、文化や言葉を受け継ぐことの大切さを再確認した。

 「聞き書き」は話し手の言葉を書き起こして記録する手法。同校は2014年から取り組んできた。今回は1―3年生の12人が4班に分かれて、農家や唄者、島口(方言)の語り手など両地区合わせて14人に話を聞いた。昨年に続き、方言研究のために、琉球大学国際沖縄研究所の白田理人特別研究員が同行した。

 取材2日目の3日、手花部地区内の打田原交流館では打田原地区の岩元重徳区長(68)と前田孝徳さん(68)への聞き取りを実施した。生徒たちは▽子どもの頃の目に浮かぶ風景や海の生物▽シマで暮らして一番つらかったこと―など九つの事前に決めた質問を皮切りに、生活や伝統行事、個人の思い出などを語ってもらった。方言研究のため、標準語の単語や短い文章を方言に変える作業も同時に行った。

 手花部地区での調査は初の試み。岩元さんは「取材される側も、昔を思い出し、集落のことを考える機会になる。今後も継続してほしい」と話した。

 普通科2年の女子生徒(16)は「昔いたけど最近あまり見なくなったという海の生物について両地区で話していたのが印象に残った。取材を生かし、しっかり文章にまとめたい」と話した。

 聞き書きの成果は12月の奄美市笠利まちおこしフェスティバルで発表し、年度末には冊子にまとめる予定。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/5(土) 11:50
南海日日新聞