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JR夜行バス新路線「金沢~仙台線」、なぜそこに目を付けた? グループ2社参入の理由とは

8/5(土) 11:10配信

乗りものニュース

出足好調 「これだけお客様がいたのか!」

 金沢と仙台を結ぶJRの新しい夜行高速バス「百万石ドリーム政宗号」が、2017年7月28日(金)から運行を開始しました。西日本ジェイアールバス(大阪市此花区)とジェイアールバス東北(仙台市)が初めて共同運行するものです。おもに木~日曜と祝日、祝前日、繁忙日に運行され、途中、富山駅に停車して関東を経由せずに金沢駅~仙台駅間を9時間10分で結びます。普通運賃(大人片道)は金沢駅~仙台駅間が9500~9900円です。

【写真】「百万石ドリーム政宗号」のシート

 西日本ジェイアールバスでは、ほかの事業者と共同運行する夜行バスで、東京、名古屋、大阪を発着しない路線は初めてだといいます。確かに地方都市どうしである金沢と仙台の結びつきは、決して太いものとはいえないでしょう。実際、2016年に金沢を訪れた観光客の割合は関東からが46.5パーセントに対し、東北は4.4パーセントとする金沢市経済局の資料もあります。

 どのような経緯で路線開設に至ったのでしょうか。同社に聞きました。

――金沢~仙台間の夜行高速バスをなぜ開設したのでしょうか?

 観光面で利便性が高く、ビジネスでも一定の需要があると考えています。北陸と東北の二大都市を結ぶため、外国から観光に来られるお客様の周遊ルートとしても有効に機能すると考えています。2017年はJRバスグループにとって創立30周年の節目であり、新たな価値や利便性を生み出す観点から今回、初めてジェイアールバス東北さんと共同運行で新路線を開設することとなりました。

――利用状況はいかがでしょうか?

 運行初日の7月28日(金)は、仙台行きは全28席が満席、金沢行きは25席が埋まりました。通常、新規路線は年月をかけてお客様を増やしていくもので、この好調ぶりは「これだけお客様がいらっしゃったのか!」と驚くほどでした。8月いっぱいは夏休みということもあり毎日運行し、需要が続けば通年に拡大していくかもしれません。

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