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投資信託を選ぶときに見るのは利回り?運用成績? 数字だけで判断せずに、基準価額をしっかり確認する

8/5(土) 8:40配信

ファイナンシャルフィールド

皆さんは5,000本もある投資信託の中から1つの商品に絞り込むときにどのようにされますか? 

最近ではネットでいろいろなランキングなどを見ることができるようになっているので、例えば「売れている順」「収益が上がっている順」など、参考になるようなデータは枚挙にいとまがありません。

利回りランキングでいくとA商品が一番だけれど、分配金ランキングだとB商品。いったい何を優先的にみればいいか迷ったことはありませんか?

判断材料の数字にはカラクリがいっぱい。最低でも計算過程は確認すべし

辛口に聞こえるかもしれませんが、運用成績で、すごくいい収益を上げていると思っても時間軸を伸ばしてみると「あれっ?」と思うことはよくあると思います。

例えば、「直近1年間で50%も上昇しているから、この流れに乗れるぞ」と思うかもしれませんが、時間軸を少し伸ばして3年にしてみてください。

「1年間で上昇している前の2年間は70%ぐらい下落していて、下がるだけ下がったあとの反発」というケースは珍しくありません。

となれば、直近の運用成績だけで判断するのはリスクが高いということになります。では、ということで分配金利回りランキングで見てみましょう。

例えば、分配金利回り30%というと、「すごい!」となりますが、以前にもお伝えした通り、『分配金利回り=分配金÷基準価額』という算式で求めることになります。

分配金が上昇した場合と、基準価額が大幅に下落した場合、いずれも分配金利回りが上昇することになりますね。ですから、30%というのは、実は、基準価額が当初投資をしたときに仮に1万円だったものが3,000円まで下がってしまったためということも起こりえます。

したがって、「単語=計算結果」だけで、その投資信託がいい商品かどうかは判断できないのです。必ず計算過程をチェックして「どうしてたくさん分配金がでているのか」「どうして運用成績がこんなにいいのか」というところまで確認しなければ結論は出せないことを覚えておきましょう。

また純資産額が増加しているということは、たくさんの人がその投資信託を購入しているということで、いわゆる「人気度」を測る指標といえるでしょう。

これも、素直に「この投資信託はいい銘柄が組み込まれているから基準価額が上昇すると予想される」と判断した人が多いために買いが集中したかもしれませんが、販売会社によるキャンペーンの結果かもしれません。「みんなが買うから私も買う」の表れかもしれません。

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