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伊勢エビ料理100種創作! レストラン列車で腕振るう元すし職人シェフ・池田さん

8/5(土) 10:25配信

千葉日報オンライン

 いすみ鉄道(千葉県大多喜町)が催行する伊勢海老特急・イタリアンコースで、料理を提供するシェフの池田征弘さん(45)が、いすみ市産の伊勢エビを使った100種類のメニューを創作した。メニューづくりがスランプの際には、仕入れ先の漁師や農家の助言を受けてアイデアを捻出。「大原漁港で水揚げされた伊勢エビが最高においしいことを表現したかった」と晴れやかな表情で話した。

(勝浦支局 廣田和広)

 池田さんは長南町出身。28歳ですし職人を辞めてイタリア料理人として再修行し、2006年に茂原市内にイタリア料理店「ペッシュ アズーロ~青い魚~」をオープンした。

◆食材探し歩く

 地産地消にこだわり、当初は外房で多く水揚げされるアジやイワシといった青魚料理を中心に据えた。だが、売り上げが伸びず、九十九里浜の北端から食材を探し歩いた。たどり着いたのが大原漁港。

 「近くで日本一伊勢エビが取れていたとは…」と新鮮な驚きを受けた。料理をすれば、ぷりぷり食感で甘みが強かった。「こんなにいい食材を使わないわけにはいかない」と決めた。

 漁師の仕事を手伝い、選び抜いた伊勢エビを仕入れてメニューに並べた。熱意は口コミで広がり、同鉄道からレストラン列車への協力を求められ、快諾。13年から列車内で腕を振るう。「おかげでいすみ鉄道が有名になった。店への効果は少ないですけど…」と照れる。

◆「大変だった」

 伊勢エビ料理100種づくりを始めたのは今年4月から。休憩時間や仕込み後の深夜に取り組んだが、40品ほどで行き詰まった。そこで、仕入れ先からさまざまな食材の提供や料理法のヒントをもらい、6月末に達成。完成した「大原産伊勢海老ソテーと(農園タロとあき)無農薬野菜」などの料理は次々とフェイスブックで公開した。「伊勢エビの姿を残さないと『いいね』があまり付かない。原形をとどめて仕上げるのが大変だった」と振り返る。

 人気の料理は今後、店のメニューに加えるという。

 「本当の味を知っているのは地元の料理人。直接PRすることでブランド力向上につながれば」と、今後も生産者と協力し、地域活性化へ美味な料理を提供していくつもりだ。