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「その運動量は無理でしょ」心臓ペースメーカーのデータが犯罪の立証に使われる

8/5(土) 21:10配信

ギズモード・ジャパン

完全犯罪がさらに難しくなりそう。

ウェアラブルが人の命を救ったというニュースはありましたが、ウェアラブルが犯罪の立証に使われるケースが今後増えるのかな。アメリカ、オハイオ州でそう思わせるような出来事がありました。

【画像】「その運動量は無理でしょ」心臓ペースメーカーのデータが犯罪の立証に使われる

自宅から出火し40万ドルの被害を受けたRoss Compton氏、59歳。警察当局は同氏の証言を疑い、火災は保険金目的の自作自演と考え、起訴します。そして、同氏の体内に埋まっている心臓ペースメーカーのデータが今年2017年12月の裁判で証拠として使われることになったんです。

Compton氏の証言がどんなものだったのか、オハイオ州ミドルトン市の地元メディアJournal Newsは次のように報じています。

Compton氏は外部ポンプを持つ人工心臓を移植されている。彼は「火事が始まったとき、寝ていた」と警察に供述している。起きて火に気付くと、荷物をスーツケースやカバンに詰め、寝室の窓ガラスを杖で割り、カバンとスーツケースを外に放り出し、それから自分も外に出て車のところに荷物を移動させたという。法廷記録によると、警察は彼の心臓ペースメーカーに保存されていたすべての電子データに対する捜査令状を獲得している。

なるほど、心拍数に影響が出そうな運動量ですね。心臓ペースメーカーには火事の前から最中、その後の心拍数を含むデータが保存されているとのこと。Journal Newsは、このデータがどのように検証されたかも報じています。

問題のデータを検証した心臓専門医の結論は「Compton氏の病状を考えると、彼の供述にある短期間に家の中からそれほど多くの荷物を集めて、カバンに詰め、家から外に出し、寝室の窓から脱出し、大量の大きくて重たい荷物を持って自分の家の前まで移動できるかはかなり疑わしい」というものだった。

「その運動量はあなたには無理でしょ」ってことですね。

確かに、この状況において心臓ペースメーカーのデータを検証するのは妥当そうです。「プライベートな情報だ」という理由で証拠としての法廷提出に反対していたCompton氏でしたが、裁判官は心臓ペースメーカーのデータを証拠として認めます。

先日はAmazon Echoの録音データが殺人事件の証拠としても使われています。こういったニュースが出てくるのはこれが最後ではなさそうですね。

Image: Gettyimages
Source: Journal News

(塚本 紺)