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中国の官営メディア「文在寅はTHAAD問題で優柔不断な態度を取るな」

8/5(土) 10:44配信

ハンギョレ新聞

新華社通信、北朝鮮ICBM発射後、2度目の論評 「THAAD配備しながら、中ロ北朝鮮と関係改善図るのは幻想」 「THAAD配備中断しなければ、ベルリン構想は空想に終わる」

 中国官営メディアが、韓国における高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備と関連し、文在寅(ムン・ジェイン)政権が優柔不断な態度を示していると批判した。

 官営の「新華社通信」は3日に論評を出して「文在寅政権はTHAAD問題をめぐりこれまでコロコロ態度を変えながら、優柔不断な姿を見せている」と主張した。同論評は、文大統領が大統領選挙当時、韓国へのTHAAD配備は得るものよりも失うものの方が大きいため、国会批准が必要だと主張したとしながら、「大統領に就任してからは『秩序と正義』を忘れてしまったかのように、(この問題について)一言も言っていない」と指摘した。

 同論評は韓国国防部がTHAAD配備地に対する一般環境影響評価(アセスメント)を実施すると発表したのに、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射後に、態度を変えてTHAADを従来通り配備することにしたとし、「韓国の世論も政策が朝令暮改だと批判している」と伝えた。そして、北朝鮮のミサイル脅威をTHAAD配備の理由にするのは「牽強付会の因果関係」だとしたうえで、韓国が「米国の戦車に自分を縛り付けたがっている」と主張した。同論評には「THAADを盲信するのは、南北の軍事緊張を高めると共に対峙を深め、対話を通じた南北関係の緩和の努力に影を落とすだろう」と指摘する内容もあった。

 同論評はまた「文在寅はそもそも(朴槿恵政権の)『戦略的に曖昧な』態度をいい方向で活用しようとしていたが、その二の舞を踏んでいる」としながら、「一方ではTHAAD配備を進めながら、他方では中国やロシア、朝鮮(北朝鮮)との関係を改善しようとする幻想を持っているが、賢明とは言えないだけでなく、理性的でもない」と主張した。また、THAAD配備は、韓国の安保に対する憂慮を解決できるのではなく、状況を複雑にするだけなので、韓国はTHAAD配備配置を中止すべきだとしながら、「そうしなければ、ベルリン平和構想は空想に終わるだろう」と指摘した。

 同日の「新華社通信」の朝鮮半島関連論評は、先月28日、北朝鮮がICBMを発射して以来2回目で、先月31日の論評には米国政府に北朝鮮との対話を促すだけで、THAADに関連する内容はなかった。北朝鮮の核・ミサイル問題とTHAAD韓国配備の問題を分離対応しようとする中国の態度がうかがえる。

 また、目を引くのは新華社通信が二つの論評で、いずれも北朝鮮が発射したミサイルをICBMと判断している部分だ。最初の論評では「朝鮮(北朝鮮)は今月の初めと先月末、連続してICBMを発射し、(朝鮮)半島情勢を緊張させた」とし、二回目の論評では「朝鮮(北朝鮮)がICBMを発射してから十数時間後、(韓国政府が)態度を変えて(THAAD)配備を続けることを決定した」とした。これは、北朝鮮が先月発射したミサイルをICBMではなく「中距離ミサイル」と規定したロシアとは異なり、中国が北朝鮮のICBMの開発完成を認めたもので、国連安保理など国際社会の論議に影響を及ぼす可能性もあると見られる。

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

原文入力:2017-08-04 09:39
http://www.hani.co.kr/arti/international/china/805510.html 訳H.J(1552字)

最終更新:8/5(土) 11:33
ハンギョレ新聞