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タイム・ワーナー、「ワンダー・ウーマン」の大ヒットで予想を上回る好決算

8/6(日) 8:40配信

ZUU online

ワーナー・ブラザースを有するタイム・ワーナーの収益が、アナリストの予想を上回る73億ドル(約8044億円/5.4%増)と、好調な第2四半期だったことが明らかになった。

世界中で8億ドル(約885億円)の興行収入を叩き出した映画「ワンダー・ウーマン」の予想外の大ヒットや、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の人気が、映画部門やケーブルテレビ・ネットワーク部門の収益を大きく押し上げる結果となった。

■ケーブルテレビ部門の収益源は広告から視聴料にシフト

CNBCなどメディアの報道によると、映画部門であるワーナー・ブラザーズの利益は11.6%増、総収益は30億ドル(約3320億円/12.4%増)。既に「ワンダー・ウーマン」の続編製作(2019年公開予定)が決定している。

CNNやTNTを含むケーブルテレビ・ネットワーク部門も視聴料収益が増え、31億ドル(約3430億円/3.1%増)に。縮小傾向にある広告収益からシフトした。

近年、NetflixやAmazonなどのネット・ストリーミングに移行する視聴者が増えたことで打撃を受けているケーブル部門だが、「ゲーム・オブ・スローンズ」人気で何とか持ちこたえ、収益は15億ドル(約1660億円)と若干の上昇を見せた。

タイム・ワーナーの総収益は73億ドル、1株当たり1.33ドル(約147円)。株主に帰属する当期純利益は10億ドル(約1107億円)で、1株当たり1.34ドル(約148円)と前年から14セント(約15円)増となった。

決算報告を受け、タイム・ワーナーの株価は102.67ドル(約1.1万円)まで0.3%上昇した。

■失速する英国経済の救世主?映画産業がGDPを後押し

タイム・ワーナーは2016年、米国の大手通信企業AT&Tに854億ドル(約9.4兆円)で買収されており、年内の買収手続き完了を予定している。

買収によって、ワーナーの優れたコンテンツをテレビだけではなく、モバイル端末でも簡単に配信できる環境が整う。さらなる視聴者の拡大が狙えるだろう。

「CNNと確執のあるトランプ大統領が、圧力をかけて買収を白紙に戻すのではないか」という懸念の声も聞かれるが、少なくとも現時点では表立った動きはないようだ。

ワーナーの快挙は、一時は廃退しつつあった映画産業の盛り返しを感じさせる。経済が失速する英国でも、「ワンダー・ウーマン」「美女と野獣」を始めとする海外映画の大ヒットがサービス産業の成長に貢献している。

またガーディアン紙の報道によると、近年はハリウッド映画を英国で撮影するケースが増えている。英国の減税政策が主な理由のようだ。ONSの発表によると、2014年以降、英国の映画産業の成長率は72.4%に達している。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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最終更新:8/6(日) 8:40
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