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首都圏「住宅用土地」平均坪単価115.3万円で上昇傾向 上昇駅2位は与野駅、1位は?

8/6(日) 10:40配信

ZUU online

7月31日、東京カンテイは首都圏主要駅の一戸建て住宅用土地流通価格の動向についての調査結果を発表した。2017年6月までの1年間の首都圏一戸建て住宅用土地の平均坪単価は115.3万円となっており、前年比1.5%増となっている。平均坪単価は上昇傾向にあるが、前年(2015年7月~2016年6月)と比べると伸びは鈍化している。

■坪単価200万円超えの駅は23区に集中

東京カンテイの調査では、2016年7月~2017年6月の1年間の間に土地の売流通事例が10件以上発生した調査対象1102駅を対象に平均坪単価を算出している。同期間の平均坪単価は前年比1.5%となる115.3万円となり、首都圏の一戸建て住宅用土地の価格上昇が続いている事が明らかとなった。しかし、前年の2015年7月~2016年6月は一昨年比で5.0%の上昇であった事を考慮すると、価格上昇は鈍化の傾向が見られる。

調査対象となった首都圏1102駅の内、坪単価が200万円以上となった駅のほとんどが東京23区内に集中していた。23区以外の東京都下で200万円超えとなったのは「吉祥寺」1駅のみとなった。神奈川県では「武蔵小杉」「新丸子」「高津」「元町・中華街」の4駅だけとなり、埼玉県、千葉県では1駅も無いという結果であった。地価の高い首都圏であるが、特に地価の高いエリアは東京23区に集中している事が土地流通価格からも明らかとなっている。

■都心部での価格高止まりを受け、周辺部での価格上昇が目立つ

調査では駅別の坪単価変動率のランキングも発表されている。坪単価100万円の駅の中で変動率上位10駅は次の通りとなっている。

順位 駅名 沿線 16年7月~17年6月平均坪単価(変動率) 15年7月~16年6月平均坪単価(変動率)
10位 日吉 東急東横線 150.0万円(17.2%) 128.1万円(-1.7%)
9位 下北沢 小田急小田原線 310.7万円(17.9%) 263.6万円(1.3%)
8位 和光市 東武東上線 101.8万円(18.0%) 86.3万円(3.6%)
7位 上石神井 西武新宿線 157.1万円(18.1%) 133.1万円(-3.4%)
6位 府中 京王線 153.1万円(18.2%) 129.6万円(-5.2%)
4位 谷保 JR南武線 102.7万円(19.1%) 86.3万円(2.3%)
4位 宮崎台 東急田園都市線 123.0万円(19.1%) 103.3万円(8.3%)
3位 宮前平 東急田園都市線 123.9万円(22.3%) 101.3万円(10.7%)
2位 与野 JR京浜東北線 104.3万円(22.4%) 85.2万円(-11.4%)
1位 武蔵中原 JR南武線 190.5万円(25.1%) 152.3万円(3.2%)

坪単価100万円以上の駅で最も変動率が高かったのはJR南武線の「武蔵中原」であり、坪単価は25.1%の上昇となった。近年非常に人気の高まっている「武蔵小杉」の隣接駅であり、都心部や川崎、横浜へのアクセスが良好な立地が評価されていると見られる。「武蔵小杉」ではマンションを中心とした開発が行われている事で、一戸建て住宅を希望する人が「武蔵中原」に流れている可能性もある。

上位10駅の中で、東京23区の駅は7位の「上石神井」と9位の「下北沢」のみとなっている。都心部の坪単価は非常に高くなっており、一戸建て住宅の建設には多くの費用が掛かる。その為、都心部へ概ね1時間以内にアクセス可能な立地の評価が上昇していると見られる。坪単価100万円以上で変動率の高い上位30駅を見ると、坪単価が200万円以上の駅は4駅に留まり、殆どが100万円以上200万円未満の駅となっている事もこうした傾向を表している。

坪単価70万円以上100万円未満の駅ではJR常磐線の「金町」が32.2%の上昇で最も高かった。次いで「朝霞」(28.9%)、「生田」(25.6%)、「見沼台親水公園」(18.4%)と続いた。こちらも概ね都心へのアクセスが1時間圏内と立地の良さが重視されているようであり、元々地価が安く過小評価されていたエリアの上昇が目立っている。

坪単価の高くなった都心部では変動率が低くなる傾向にあるものの、都心部へのアクセスの良い地域では坪単価の上昇傾向は続いている。首都圏全体の一戸建て住宅用土地の価格上昇には鈍化の傾向が見られるものの、下落に転じる気配はまだ見えない。(ZUU online編集部)

最終更新:8/6(日) 10:40
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