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ゼロ戦元パイロット原田さん映画化など戦争映画特集 長野の映画館で今夏

8/6(日) 17:25配信

THE PAGE

 昨年99歳で亡くなった元ゼロ戦パイロット、原田要さん(長野市)の生涯を描いた映画が今年公開されたのをきっかけに長野市の映画館で戦前・戦後の邦画戦争映画特集が始まり、多くの観客を集めています。戦争の記憶が次第に失われる中、それぞれの角度から戦争を描き出した5作品を9月1日まで順次上映。上映館は「戦争を“知る”ことが大切。若者たちの観賞にも期待したい」としています。

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「二十四の瞳」「野火」など9月1日まで5作品

 邦画戦争映画特集は長野市の「長野松竹相生座・ロキシー」で7月29日から9月1日まで、以下の作品を上映します。

(1)ゼロ戦に搭乗していた原田要さんの生涯を描くドキュメンタリー「原田要 平和への祈り 元ゼロ戦パイロットの100年」(7月29日~8月25日)。2017年作品。監督=宮尾哲雄(須坂市出身。元NBS長野放送ディレクター)。語り=檀ふみ。

(2)大岡昇平の小説を映画化した「野火」(8月5日~11日)。戦時中のフィリピン戦線の悲惨な状況を描き出す。2014年作品。監督=塚本晋也。出演=塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也ほか。

(3)日本陸軍に関わり続けた一族と息子の出征を控えた“軍国の母”の心情を描く「陸軍」(8月5日~11日、8月26日~9月1日)。1944年作品。監督=木下恵介。出演=田中絹代ほか。

(4)女性教師の大石先生と12人の子どもたちが戦争に巻き込まれ苦難の道を歩む姿を小豆島を舞台に描いた「二十四の瞳」(8月13日~18日)。監督=木下恵介。出演=高峰秀子ほか。

(5)シベリア抑留に関わる2つの記憶を孫の世代が見詰めたドキュメンタリー2作品を同時上映する「記憶の中のシベリア 祖父の思い出、ソウルからの手紙」(8月19日~25日)。「祖父の日記帳と私のビデオノート」と「海へ 朴さんの手紙」の両作品の監督はいずれも久保田桂子(長野県出身)。

故原田さん映画は上映期間を延長

 「~元ゼロ戦パイロットの100年」は長野市に隣接する須坂市の「戦争体験を継承する会」が企画・製作。エースパイロットとして活躍しながらも戦後はし烈な戦闘体験から戦争の現実を語り、平和を訴え続けてきた原田さんの証言を後世に残すためインタビューなどでドキュメンタリー構成に。製作費の支援を求めたクラウドファンディングでは目標を上回る180万円余が集まり、市民らの関心の高さをうかがわせました。

 原田さんは亡くなる1年前の2015年6月に「最後の講演になる」として多くの市民を前に戦争体験を語りました。地元でよく知られた存在だったこともあって、映画上映では「3日間に500人も観賞していただいた」(上映館)。さらにこの作品への関心が広がると見て相生座は当初の上映予定8月12日までを25日まで延長しました。

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最終更新:8/10(木) 5:52
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