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コツは「ソース」と「URL」! 「情報の見極め」というゴールのない訓練で自分を鍛えるコツ モバプリの知っ得![17]

8/6(日) 12:00配信

琉球新報

スマホ操作と一緒にマスターしてほしい情報の読み解き方
 私、モバイルプリンスは新聞やWebサイト向けに記事を書く仕事と並行し、シニアの方々にスマートフォンやタブレットの使い方をレクチャーする教室も行なっています。

 「触るのが怖い!」と言っていた生徒さんが、わずか数カ月で操作をマスターする。その成長を見るのが楽しく、非常にやりがいのある仕事だと思っています。

 そんななかで一番教えづらいのが、インターネットの情報の見極めです。

 この連載でも何度か書いていますが、インターネットは「誰でも自由に書き込める」性質上、有益な情報と嘘の情報がチャンプルーされた玉石混交の世界です。

 「情報の見極め」をすぐにマスターすることはできませんが、2つのポイントを抑えることで整理しやすくなります。

 

「ソース」と「URL」をとにかく意識!
 情報の見極めで大事なポイントは「ソース」と「URL」です。

 ソース(source)とは情報の「源」を表す言葉です。情報源、情報元のようなニュアンスで使われます。食べ物にかけるソース(sauce)とは違う言葉です。

 新しい情報に触れたときは、ソース(情報源)がどこなのかを確認してください。

 例えばTwitterで「バイト先のブラックなルールを告発する」投稿が広がっているとします。
この投稿者が当事者なのか、あるいは人から聞いた話なのか。
まずは情報ソースを確認します。
当事者の投稿であれば信ぴょう性は増しますが、一方的な言い分かもしれません。信じるには、複数の証言が出てくるのを確認しなければいけないでしょう。またTwitterの他の投稿から、この人が冗談やふざけて書いているのか(いわゆるネタアカウント)かどうかのチェックも行います。情報ソースを疑うのです。

 こうした投稿が大きな話題になると、メディアが双方に取材をした上で記事にすることがあります。そうすると情報に客観性が出てきて、徐々に核心に近づきます。

 つまり、ソースを意識して自分の頭の中で「この情報が正しいかどうかの裁判」をやるのです。信じるに足り得る証言者なのか、客観的な事実はあるのか、相手側の言い分はあるのか。こうした地道な作業を繰り返すして、情報への耐性をつけるのです。

 こうして頭の中でジャッジするときに、重要な証拠となるのが「URL」です。
URLとはインターネット上の住所のことです。

 例えば、この琉球新報styleのURLは「https://ryukyushimpo.jp/style/」です。
いわば「インターネット県(https://) 琉球新報市(ryukyushimpo.jp) 字スタイル(/style)」と言った感じです。

 さらに、この記事のURLは「https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry==.html」となっています。
 「インターネット県 琉球新報市 字スタイル 記事アパート201号」と続くイメージです。

 掲載された記事や情報のURLを確認し、きちんとした企業が情報を出しているのか、匿名で信ぴょう性が分からない情報なのか、そこを意識します。

 もちろん、パッとURLを見ただけで全てを判断できるわけではありません。
しかしながら意識して継続的に見続けることで、徐々に判断ができるようになります。

実はインターネットだけの問題点ではない情報の見極め
 ここまでインターネットの情報の見極めの話をしてきましたが、情報の見極めはインターネットに限った話ではありません。

 新聞も、テレビも、ラジオも、本も、雑誌も、人間が作っているます。
 そのため、間違えることもありますし、考えや感情が入っていることもあります。

 ここで伝えたいのは、「新聞正しい=ネット間違い」「ネット正しい=新聞間違い」などの極端な話ではなく、メディアを自分で疑い、自分で考えて判断しましょうということです。

 

https://twitter.com/mobileprince_PR/status/889341113189847041
 

 特定のメディアを盲目的に信じるのではなく、様々なメディアの特性や立ち位置を意識しながらニュースを見ることで、視野が広がり適切なジャッジができるようになると思います。

 ここで1つ紹介。時事芸人のプチ鹿島さんの「芸人式新聞の読み方 (幻冬舎単行本)」は、複数の新聞を笑える角度から紹介している名著です。 内容も柔らかく読みやすいので、「読み比べ」の入り口にピッタリです。

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芸人式新聞の読み方

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地道に重ねるしかない
 ここまで偉そうに「情報の見極め」について書きましたが、そんな私も完璧ではありません。気がついていないだけで、信じているデマ・ガセネタがあるかもしれません。

 情報の見極めは、ある意味「ゴールのない訓練」ですが、基本事項の「ソース」「URL」を意識しながらさまざまな情報に触れ、自分自身を鍛えるしかないのでしょう。

 アメリカでは昨年の大統領選以降「フェィクニュース」「ポストトルゥース」「オルタナティブファクト」など、事実に基づかない情報(ガセネタ)の拡散が深刻化しています。

 事実を軽視し「信じたい情報だけを信じる」ことが当たり前の社会では、意見の異なる人たちが建設的に話し合うことができなくなります。つまりは民主主義社会が根底から揺らぎます。

 そうならないためにも、多角的に情報を受け取り、冷静にジャッジできる土壌をみんなで作っていきましょう。



 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」8月6日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 


「モバイルプリンスの知っとくto得トーク」はこちら

 

琉球新報社

最終更新:8/6(日) 12:00
琉球新報