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夏台風、大雨と強風 住民生活混乱 崖崩れで集落孤立 奄美大島

8/6(日) 12:51配信

南海日日新聞

 強い台風5号の接近、通過に伴い、鹿児島県奄美地方の北部は「50年に一度」の大雨と、強風に見舞われた。島内各地で崖崩れや床上・床下浸水が発生。各自治体は避難勧告や避難準備情報を発令した。道路も冠水し、交通網がストップ。広い範囲で停電も起きた。海空の足は前日に続いてほとんどが欠航し、観光客の足止めも続く。夏台風は住民生活を大混乱させた。

 瀬戸内町では集落間道路の崖崩れなどで複数の集落が孤立状態となっているほか、道路の冠水や住宅の床上・床下浸水被害があった。5日夕現在も停電が続く地域があり、住民はこの日も不安な夜を過ごした。道路には石や木の枝、トタン、木材などのがれきが散乱。雨が降り続く中、町職員、消防団員をはじめ住民が復旧作業に汗を流していた。

 同町古仁屋市街地は、複数の交差点や住宅街の道路が冠水し、交通を遮断。住宅や商店への浸水被害もあった。風が少し収まった夕方、店内に入り込んだ泥を掃除していたお土産店の女性店長(84)は「一度水が引いて、満潮時にもう一度浸水した。道路は茶色い川になっていた。このような被害は2011年の豪雨以来」と話した。

 奄美大島の南側に位置する加計呂麻島(かけろまじま)でも複数の集落で川の水があふれ、床上床下浸水被害があった。秋徳(あきとく)集落の池田啓一さんは「側溝の水が逆流して学校の体育館も浸水した。雨が続いているので、満潮時にまた被害が出ないか心配。電気が復旧しなければ作業も進まない」、渡連集落の森山和雄区長は「崖崩れで隣集落に行けない。車も水に漬かって動かなくなってしまった」と疲れた様子で話した。

 加計呂麻島の隣の請島(うけじま)・池地集落ではケラジ地区に向かう橋が陥落し、請阿室集落に向かう道路も崖崩れで通れなくなっている。池地集落の三ノ京浩人区長は「満潮時にまた川の水位が上がらないか、水源地も心配だ」、請阿室集落の大里正治区長は「住宅の浸水被害があった。台風が早く過ぎ去ってくれることを願う」と話した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/6(日) 15:18
南海日日新聞