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ホークス上林、延長10回“勝ちある”好走二塁打

8/6(日) 6:02配信

西日本スポーツ

 土壇場で4点差を追いつき、盛り上がる「炎獅子」ユニホームをまとったレオ党の大歓声が耳に入る。同点とされ、なお9回1死一、二塁。前進守備の右翼上林の頭上を、外崎の打球が襲う。「やめてくれ」。心の中でさけびながら、右中間へ必死に走り、グラブを伸ばすと打球が入った。

【写真】あぁ惜しい~ 柳田のスライディングキャッチ、わずかに及ばずボールがこぼれた瞬間

 「前進していたので、(打球が)来た瞬間は厳しいかなと思った。本当に大きかった」。いつも冷静な男が自画自賛するのも当然だ。ゴールデングラブ賞2度の名手、村松外野守備走塁コーチも「俺も抜けたと思った」と目を丸くしたファインプレーだった。

■村松コーチ「抜けたと思った」

 その勢いのまま、延長10回は先頭打者として打席に立ち、増田の151キロを引っ張った。右翼線に落ちる打球を見てちゅうちょなく一塁を蹴り、間一髪で二塁を陥れた。隙のない走塁が実り、松田の適時打で決勝のホームを踏んだ。

 悔しさをバネにした。4日の西武戦はスタメン出場しながら、2打席凡退後に途中交代。藤本コーチは「元気がなさすぎた。仮に打てなくても、若年寄じゃないんだから声を出してほしい」と、もっと覇気を出すように求められていた。

 右翼のポジションは競争が激化している。3日のオリックス戦では1歳上のライバル真砂がスタメン起用され、プロ初安打を本塁打で飾って猛アピール。4日も上林に代わって途中出場したのは真砂だった。

 この日の打順は7月11日以来の9番。それでも「あれこれ考えている余裕はない」と必死にプレーした。4回には適時打、5回にも押し出し四球を選ぶなど、首脳陣からの“喝”に4打数2安打2打点としっかりと答えを出した。そして9回の好守でも勝利を力強く引き寄せた。

 勝ったとはいえ、西武にはあらためて13連勝の勢いを見せつけられた。「西武と楽天は粘り強い。何とか(今カードを)2勝1敗で乗り切りたい」。追いかけてくる2チームを突き放すためには、22歳の若武者の活躍が欠かせない。

西日本スポーツ