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Moto2チェコ決勝:激変の天候を味方に、トーマス・ルティ大逆転で今季初優勝

8/6(日) 20:31配信

motorsport.com 日本版

 MotoGPチェコGPのMoto2クラスの決勝が行われ、トーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が大逆転での優勝を果たした。

 直前に行われたMoto3クラスの決勝は、ウエットコンディションでのスタートだった。そのMoto3レースによって路面は乾き、再びの降雨もなかったため、Moto2クラスの決勝はドライでのスタートとなった。しかし気温は20度、路面温度は22度と、前日の予選と比べれば、かなり涼しいコンディションでのレースである。

 素晴らしいスタートを決めたのは、2番グリッドのミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)で、1コーナーにホールショットを決めた。自身初のPPからスタートしたマティア・パッシーニ(Italtrans Racing Team)は蹴り出しが悪く、2番手に下がってしまう。

 しかしパッシーニは簡単には引き下がらない。1周目に首位を奪い返すと、モルビデリ以下を引き離していく。ただ、ランキング首位のフランコ・モルビデリ(EG 0,0 Marc VDS)が2番手に上がり、パッシーニにプレッシャーをかけた。

 先頭争いはパッシーニとモルビデリの他、オリベイラ、フランチェスコ・バニャイヤ(SKY Racing Team VR46)、アレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)の5台に絞られていくが、後方からは予選が振るわなかったトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が異次元な速さで前方に迫っていく。

 7周目、コースマーシャルはレッドクロスのフラッグを振り始める。雨が落ちてきたのだ。

 8周目に入るところで、パッシーニのペースが落ち、モルビデリが先頭に出る。オリベイラ、マルケスもこれに続いてパッシーニを抜いていく。しかし雨が強まり、その直後にレースは赤旗中断。各車がピットに戻っていく。

 7周目を終えた段階での順位で、再びグリッドからレースが再開されることとなった。しかし、その後のレースへの影響も考慮し、残り6周に減算されることも併せて発表された。

 各車ウエットタイヤに履き替え、スプリントレースがスタート。再びポールポジションについたパッシーニがホールショットを決めるかと思いきや、7番手スタートのルティがロケットスタート。大外を一気に刈って、首位に浮上する。以下マルケス、モルビデリ、オリベイラという順になった。パッシーニは一時6番手付近まで順位を落としたものの、3番手まで浮上。ただその直後、ターン11でスリップダウン! グラベルでレースを終えることになった。

 先頭に立ったルティは圧倒的なペースで飛ばしていく。マルケスがこれに唯一食らいついていくが、そのマルケスでもあっという間に2秒近く引き離されてしまった。マルケスの後方はオリベイラだが、その間にも大きな差が生じた。ルティとタイトルを争うモルビデリは、どんどん順位を下げていく。

 結局ルティは危なげなく6周を逃げ切り、トップチェッカー。天候の変化を味方につけ、大逆転での優勝となった。2位にはマルケス、3位にはオリベイラ。モルビデリは結局8位に終わり、ランキング上でのルティとのポイント差が17に縮まることとなった。

 長島哲太(Teluru SAG Team)は17位で惜しくもポイントに届かず。中上貴晶(Idemitsu Honda Team Asia)は24位だった。