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55号車ARTA BMW M6 GT3、完勝の影にブリヂストンの”新タイヤ”/スーパーGT第5戦富士決勝

8/6(日) 21:10配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第5戦富士は、まさにARTAのためのレースウィークとなった。前日のダブルポールポジション獲得の勢いそのままに、GT300クラスは#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)が、GT500クラスは#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)が優勝。ARTAが両クラスでポール・トゥ・ウィンを達成したのだ。

【写真】高木真一、ピットに戻ってきたマシンと相棒に歓喜の”ダイブ”

 決勝後の会見で高木は開口一番、「最高です」と切り出した。

「今年、ARTAが20周年記念ということで、(鈴木)亜久里さんは本当にチャンピオンを獲って欲しいとずっと言ってこられたんですけど、今日は2台がポール・トゥ・ウィンということで、チャンピオンに匹敵するくらい嬉しく思います」

 スタートを担当した高木はペース良く後続を引き離し、9秒ほどのギャップを築いてピットに入った。

「クルマはすごく良くて、ショーンも絶対良いタイムを出してくれるんじゃないかなと思っていましたが、僕のファステストラップをあっさり抜いてちょっとムカつきました」と、相棒のウォーキンショーへの信頼を冗談交じりに語った。

「4秒差まで4号車(#4 グッドスマイル 初音ミク AMG)が迫ってきた時はヤバイかなと思いましたけど、彼を信じていたら引き離して行って、楽勝というか良い走りをしてくれたショーンに感謝したい」

 今回の、#55 ARTA BMW M6 GT3の圧倒的なペースを支えたのが、ブリヂストンが用意した新しいタイヤだった。テストもせずに持ち込まれたタイヤだったが、これが彼らの武器になった。

「未知のタイヤだったので走ってみなければわからなかったのですが、見ての通り最初から最後まで良いタイムを出せる、すごいタイヤを作っていただきました。そこには僕たちだけじゃなく、トヨタのRC F GT3(#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)も一緒にタイヤ開発をやってきたつもりなので、そういったところにも感謝したいなと思います」と高木。

 ウォーキンショーも、レースで勝てたのは高木のおかげだと述べながら、タイヤを褒めちぎった。

「クルマは素晴らしいパフォーマンスだったし、高木選手のおかげだ。ピットストップも文句無しだったし、大きなギャップがあったからリードを保つことができた」

「プリウス(#31 TOYOTA PRIUS apr GT)が後ろから迫ってきたけど、タイヤもすぐ温まったしデグラデーションも全くなくて、最高の週末だった」

 次戦の鈴鹿に向けても、この新タイヤが武器になると高木は考えているようだ。

「ウェイトも載るのでわかりませんが、今回のタイヤが鈴鹿にすごく合っているんじゃないかなというイメージがあります。少しでも鈴鹿でポイントを獲って、昨年3位になったタイに向けて照準を合わせていきたい」と高木が意気込むと、ウォーキンショーも「ミスを犯さず出来る限り集中してパフォーマンスを引き出したい」と語った。

松本和己