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ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダー「苦手としている富士で勝てたのは嬉しい」/スーパーGT第5戦富士

8/6(日) 22:46配信

motorsport.com 日本版

 富士スピードウェイで行われた2017年のスーパーGT第5戦。GT500クラスは、#8ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)が優勝。ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーも、陣営として待望の今季1勝目を挙げられたとして、安堵の表情を見せていた。

【写真】優勝を喜ぶ#8 ARTA NSX-GTの小林崇志、野尻智紀、鈴木亜久里監督

 今シーズンは第2戦富士を除いて4レースでポールポジションを獲得していたものの、不運もあって勝利に結びつけることができなかったホンダ勢。しかし、今回は予選から#8ARTA NSX-GTが頭一つ抜け出てポールポジションを獲得すると、決勝でもピットストップで順位を下げた以外はトップを譲ることなく、堂々とした走りを披露。チームとしては4年ぶり、そしてホンダ陣営としては2015年第6戦以来の勝利となった。

「勝てそうで勝てないレースが続いていたので、今回はNSXの昔ながらの得意技である先行逃げ切りで勝てました。多分、このパターンがミッドシップも含めて勝ちパターンかなと思います」

「レクサスの連勝にストップをかけたい部分がありましたし、自分もGTのプロジェクトに戻ってきて1年目だったので、まず1勝はしたいなと思っていました。ここまでオートポリス、SUGOと落としてしまっていたのですが、ホンダとしては苦手としている富士で勝てたのは嬉しいです」と笑顔で語ってくれた佐伯プロジェクトリーダー。

 今年から体制を変更し、スーパーフォーミュラに加えてスーパーGTもプロジェクトリーダーを担当。まずは1勝という思いが強かったが、開幕戦ではまさかの全車トラブルに見舞われるなど幸先の良いスタートではなかった。それでも、コツコツと改善を重ね、ようやく掴み取った勝利ということで、まずは一つ肩の荷が下りたという様子だった。

 また、今回は#100RAYBRIG NSX-GTに新エンジンを導入。予選ではまさかの15番手で不振に終わったが、決勝では序盤からペースを取り戻し、最終的に8位でチェッカーを受けた。こちらについて、佐伯プロジェクトリーダーは、このように振り返った。

「20分のウォームアップとレース中のペースを見ても良かったですし、ドライバーのコメントを聞いていると自分たちの感性に合うようなクルマに戻ってきたのかなという感じでした。昨日一晩かけて色々やっていたので、何か原因があったのか、見えないところに不具合があったのかだと思います」

 昨日の予選の段階では、新しいエンジンのパフォーマンス面に問題があるのではないかという憶測も飛び交ったが、それについては否定。ただ、ストレートスピードを見ると他メーカーと比べて決して優位なポジションにきたとは言えない状況で、さらに試行錯誤が必要と語った。

「新しいエンジンについても、狙っていたパフォーマンスは出せたと思います。ただ、他がウェイトを積んで燃料リストリクターを絞っても(我々より)速かったので、もう少し考えなきゃいけないなと感じています」

「次回の鈴鹿については、うちらは燃料リストリクターも絞っていないですし、ウェイトもそれなりなので、ここでしっかりパフォーマンスを出し切らないといけないなと思っています。2勝目もそうですし、上位独占できるように頑張ります」

吉田知弘