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ダブル優勝達成のARTA、鈴木亜久里監督「晴れ晴れした」/スーパーGT第5戦富士

8/6(日) 22:57配信

motorsport.com 日本版

 スーパーGT第5戦が富士スピードウェイで開催された。GT500クラスでは#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)が、GT300クラスでは#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)がそれぞれポール・トゥ・ウィンを達成。ARTAが完全制圧した週末となった。

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 小林は、サードドライバーとして参戦した2010年の鈴鹿以来のGT500優勝、野尻はスーパーGT自体で初勝利となった。今シーズンからスーパーGTに参戦しているウォーキンショーにとっても、もちろん初勝利だ。高木は、#50 Ferrari 488 GT3で参戦中の新田守男が持つ、GT300クラスの最多優勝記録に並ぶ18勝目。さらには、ARTAが1997年に設立されてから今年で20年目と、とにかく記録にも記憶にも残るレースとなった。

 GT500クラスでは久しく優勝から遠ざかっていたARTA。最後に勝ったのは、天候が目まぐるしく変わったSUGOで、ARTA HSV-010 GTで勝利した2013年のことだ。何の因果か、この時もGT300クラスのARTA CR-Z GTとのダブル優勝だった。

 両クラスの優勝監督としてインタビューを受けた鈴木亜久里監督は、GT500クラスについて胃が痛むような思いをしていたと語った。

「何年間かすごいつらい時期があって、NSXにクルマが変わって結構厳しいシーズンを送ったんですけど、本当にいいクルマがだんだん出来てきました」

「前の時は途中で雨が降ってきて、マグレみたいな勝ち方だったけど、今回は本当にみんながんばってくれましたよ。長い道のりでした」

「でももう、レースを見るのは乗るより本当につらい! ずっと胃が痛かったけど、やっと晴れ晴れしました。ありがとうございます」

 #55 ARTA BMW M6 GT3は昨年に続き、夏の富士で2連続ポール・トゥ・ウィン。しかし、予選後の高木が思わず涙ぐんだように、今回は特別な事情があった。

「いっぺんに2台が勝てちゃうっていうのは、本当にドライバー、メカニックみんなのおかげだと思います。BMWはこの前のSUGOの時に結構ダメージを受けたんですけど、このレースに間に合うようにメカニックたちが徹夜で頑張ってくれたんです」と、思わず感極まった様子で監督は言葉を詰まらせた。

松本和己