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無縁仏清掃続け41年 小松地区更生保護女性会

8/6(日) 1:33配信

北國新聞社

 小松地区更生保護女性会は5日、小松市向本折町の市営共同墓地内にある、明治期の旧県小松監獄で亡くなった身寄りのない人たちの墓を清掃した。旧盆前の恒例行事で、今年が41年目となった。会員の高齢化が進む中、女性会員ら10人は草むしりなどを行い「墓を守るのは私たちしかいない」と活動継続へ思いを新たにした。

 墓には、小松監獄署(金沢刑務所の前身)で亡くなった受刑者が埋葬されている。墓標は1889(明治22)年12月に建てられ、「在監人合葬」「小松監獄」と記されている。

 女性会や金沢保護観察所の松本裕伸所長によると、明治期の監獄で死亡した人の墓が残るのは全国で小松のみという。世話をする人がいなかったため、女性会が1976(昭和51)年から清掃奉仕を行っている。

 今年の清掃活動には、64~83歳の会員9人と松本所長が参加した。高さ約2メートル、敷地面積31・8平方メートルの墓で、ごみ袋8袋分の雑草を刈った。終了後、ヒマワリやキクなどの花やまんじゅうを供えて読経し、霊を慰めた。

 女性会によると、清掃活動は当初、春と夏に行っていたが、約20年前から毎年8月5日の年1回実施している。会員190人の平均年齢は60代後半だが、墓の清掃を引き継ぎ、会の活動を活発にするため、年齢が若い会員への継承策を検討しており、会長の中谷純子さん(72)は「先輩が続けてきた活動を何としても引き継いでいきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:8/6(日) 1:33
北國新聞社