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ぶれない松山、雨にも負けず飛ばし屋にも惑わされず

8/6(日) 9:55配信

日刊スポーツ

<米男子ゴルフ:世界選手権シリーズ ブリヂストン招待>◇第2日◇4日(日本時間5日)◇オハイオ州アクロン・ファイアストーンCC(7400ヤード、パー70)◇賞金総額975万ドル(約10億7000万円)優勝162万ドル(約1億7800万円)

【写真】ウィンブルドン選手権の貴賓席で観戦する松山英樹

 世界ランク3位の松山英樹(25=LEXUS)が4バーディー、1ボギーの67で回り、通算4アンダーの136で首位と3打差の3位に浮上した。2日連続のチップインバーディーを奪った巧みなアプローチと、世界トップクラスの飛ばし屋2人に挟まれてもぶれない堅実なマネジメントで、昨年10月のHSBCチャンピオンズ以来の世界選手権シリーズ2勝目が狙える位置につけた。ジミー・ウォーカー(38=米国)が通算7アンダーでトップに立った。

 悪天候で予定より遅れた松山のスタートは午前10時5分。雷雲接近で2度の中断を挟み、ホールアウトは午後7時前までずれ込んだ。約9時間に及ぶラウンドにも「いつものことなんで」と、乱されることなく着実にスコアを伸ばした。

 2番のティーショットの後、約45分間中断。再開から6ホール連続でパーが並んだ。「(7バーディー、6ボギーの)昨日と対照的に静かだなと思っていた」という展開を自ら動かした。8番、グリーン左手前から20ヤードを流し込み前日13番に続く今大会2度目のチップインバーディー。「寄ればいいなと思っていたら入ってしまった」。小さく拳を握った後、右手を挙げ歓声に応えた。

 9番グリーン周辺で今度は3時間を超える中断。10番こそ3パットでボギーとしたが、一変したコース状況にも適応。12番パー3では7番アイアンで1メートルに絡めバーディー、14番は7メートルを沈めた。チャージの仕上げは17番。先に打った世界ランク10位の全米オープン覇者ケプカ(米国)がドライバーをかっ飛ばしても3番ウッドで冷静にバンカーの手前へ刻んだ。残り154ヤード、8番アイアンの第2打を3メートルにつけバーディー。松山の後にドライバーで300ヤード近く飛ばした世界ランク1位D・ジョンソン(米国)はパー止まりだった。

 「もうちょっと飛ばしたいなあと思いながらも、あそこまで(2人のように)曲げたくないなあとも思ってました」とおどけたが、パーオン率83・33%はこの日トップ。飛距離のアドバンテージがある2人を安定感で上回った。「フルショット以外のショットがなかなか思うように打てなかったりとかしているので、そこが少し良くなれば。この2日間のように、あんまり期待せずにやれたら」。トーンを上げることなく練習場へ向かい、貫禄を漂わせた。【亀山泰宏】

 ◆松山の今季スタッツ 米ツアーの部門別ランクでスクランブリング(パーオンに失敗した際、パーよりいいスコアにする確率。別名リカバリー率)は今季63・18%で18位につけている。昨季は60・86%で46位だった。ピンまで20~30ヤードの距離に限れば昨季の52・38%(78位)から64%(10位)にアップ。アプローチの技術が大きく向上していることが分かる。今季のドライビングディスタンス(第1打の平均飛距離)は松山が301・7ヤード(26位)、同組のD・ジョンソンは313・9ヤード(1位)、ケプカは307・1ヤード(10位)。

最終更新:8/6(日) 10:18
日刊スポーツ