ここから本文です

全力のステージは、予定外の“奇跡”への架け橋。 i☆Ris結成5周年記念Liveレポート

8/7(月) 1:41配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

7月17日、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールにて“i☆Ris結成5周年記念Live~5 years old! Everyone comes together☆~”が開催。声優アイドルユニット・i☆Risが7月7日に結成5周年を迎えたことを記念してのこの日のライブ・イベントは、真剣勝負の“真夏の大運動会”とライブコーナーの二段構えで構成。前半部では本気で競い合い、後半パートでは全力でのライブを展開し、そのいずれでも一切力を抜かないステージを見せてくれた。
本稿では、そのうち夜の部の模様をお届けする。

【詳細】他の写真はこちら

まず“真夏の大運動会”では各メンバーが煽りVTRに乗せて、久保田未夢が毛筆でタイトルを書いた入場ゲートをくぐって登場。昼の部1位を獲得した茜屋日海夏が「夜は余裕かましていきます!」と語れば、2位だった若井友希からは下克上宣言が、芹澤 優からも「1位目指します!」と意気込みが語られる。
個人戦だった昼の部と異なり、夜の部は団体戦。昼の部の1・4・6位である茜屋・澁谷梓希・山北早紀による“チーム澁茜山(しぶあかやま)”と、2・3・5位となった若井・芹澤・久保田による“チームWAKAI”の対決となり、勝利チームには商品が贈呈される。

まず1種目目は“バランスリレー”。頭上にお盆を持ち、そこにボールを乗せたままステージを一往復。それをリレー形式で行い、タイムで競う種目だ。先攻:澁茜山は第1走者の茜屋がボールを頻繁に落としまさかのタイムロス。しかし第2走者・山北がノーミスで走行し挽回した結果、47秒という結果に。

続けて後攻:チームWAKAI。お盆にボールを乗せた瞬間に第1走者・芹澤はその難しさを体感したようで、「山さんってすごいんだなぁ」と驚きを見せる。そして競技がスタートすると、残りふたり・若井と久保田がバランスを取るのに必死だったこともあって走行のフォームが若干奇妙なものに。加えてもたつきもあり、結果は50秒。僅差で勝利したチーム澁茜山が5ポイントを獲得する。

続いての種目は“大縄跳び”。今度は高校の体育祭にて大縄跳び経験のある芹澤を擁するチームWAKAIが先攻となる。序盤は順調に進行するものの、30回を超えたあたりから久保田から悲鳴が。しかしそこから3人とも粘りに粘り、結果は69回と大健闘! あまりに体力を使いすぎたのか、そのまま久保田は“ファンシーモード”に。ステージ端にて着ていたジャージをタオルケット代わりにしばし寝てしまっていた。
一方後攻:チーム澁茜山も30回を過ぎたあたりで山北が頭に巻いていた手ぬぐいを取り、本気モードに。そのまま危なげなく進行し、結果72回とさらなる大記録が誕生! しかもこちらも限界に達したのか、縄に引っかかった瞬間にステージ上に3人とも倒れ込んでいた。

第3種目は、昼の部にトーナメントで行われた“勝ち抜き尻相撲”のファン対戦バージョン。ここでは、その昼の部で圧倒的な強さを見せた澁谷が芹澤・久保田に対して連勝し圧倒的な強さを見せ、「気持ちいいぜぇ!」と高笑い。背水の陣で臨んだ大将・若井も一発で敗北してしまうが、観客に土下座し「もう1回!」と懇願。その観客のコールによる後押しもあって開催された再戦では、改めての気合いもあってか奇跡の勝利! 抱き合うチームWAKAI。若井は「泣きそう!」と達成感に包まれる。しかし残る茜屋との大将戦では一撃で敗北。悔しさから涙してしまう若井と、それを観て「かわいい!」とこぼす久保田の姿があった。

ここまでで各対決に勝利したチーム澁茜山には5ポイントずつが加算されており、15対0と圧倒的リード。そんななか行われた大逆転のチャンスが最後の競技“i☆Risクイズ”だった。国語・音楽・歴史の3ジャンルにそれぞれ1・3・5点の問題が1問ずつ用意されており、数値上はまだまだこの対決で逆転が可能となる。

イントロクイズとなった音楽・5点の問題では引っ掛け問題として「Make it! SoLaMiDressing Ver」が出題され、さらに「相手チームのメンバーをすべて漢字で書け(国語)」「2015年のアニサマで歌った曲をすべて答えよ(歴史)」などの問題が出題。チーム澁茜山:20ポイント、チームWAKAI:10ポイントとなり、最終問題となる国語・5点の3倍ポイント問題を迎える。その問題は、「3rd Tourの千葉・福岡・岐阜の会場名を、ひとり1個ずつ正確に書け」。全員が不安そうな表情を見せていたが、特に澁谷の苦戦ぶりが目立つ。先ほど大活躍だった彼女だが、ここでは机に突っ伏したり椅子に寄りかかって天を仰いだりと自信の無さを隠さない。そうこうしているうちにシンキングタイムは終了。回答がオープンされた瞬間、場内はどよめきに包まれる。
なんとチームWAKAIが「市原市市民会館」の真ん中の“市”が1個抜けているだけのほぼ正確な回答をし、正解扱いに! 一方ここまでリードしてきたチーム澁茜山は全員が不正解。諦めて「福岡、好いとぉ。」と回答した澁谷の「私、好きになると尽くしたいんすよ! だから“尽くし”(都久志)会館!」とのとんちで1ポイントが与えられるも加点はここまで。25対21で、チームWAKAIが華麗に逆転勝利を収めた。と、ここで悔しさからか、山北が号泣。それは、昼の部でも最終種目の逆転ポイントで最下位に沈んでしまったことも合わさっての、感情の氾濫だったのかもしれない。

そして勝者には商品券3万円が贈呈。和解の握手を提案された山北、「握手しなくていいから(商品券を)6人で割ろう」と涙ながらに提案するも、芹澤の「分っけまっせーん♪」のひと言であえなく却下……というある種の定番のようなやり取りもあり、運動会は終了したのだった。

小休憩を挟んでからは、後半・ライブパート。OPのSEに合わせて照明に照らされながら幕が上がると、虹のライトがステージ奥から客席を照らして「§Rainbow」からライブスタート。ツアーでは東京公演のみで歌われたこの曲は、Bメロやサビでのハーモニーを中心によりブラッシュアップされて披露されていた。また、間奏明け3-Bメロでのソロパートでは、芹澤が「6年目も、やるしかないじゃん!」と歌詞をアレンジ。その決意を表してからのフェイクも、メロディラインをただなぞるだけでない伸びやかなものになっていた。

続く「徒太陽」は、猛暑日の東京にピッタリの1曲に。とにかく派手に動きまくるこの曲では、イントロでの舞台奥での山北の開脚ジャンプの高さが映える。また、2サビ明け間奏で馬跳びを決めた若井は、そのまま「もっと、盛り上がってこー!」とシャウト。そこから澁谷・山北が順に深みのある歌声を3-Bメロで聴かせれば、再び盛り上がるラスサビでは勢いとハーモニーの美しさを両立。それは、カンカン照りの太陽光から生じるプリズムのような美しい多重さだった。

続けてのMC中には、舞台上で若井が傘を発見。武道館ぶりのステージ上の傘……とくれば、「YuRuYuRuハッピーデイズ」の始まりだ。こちらは各メンバーの個性を前半で、チームワークの良さを後半で感じることができた曲。久保田のかわいさ全振りの歌声はこの楽曲に流れるバカップルっぽさと実によく結びつくし、茜屋が表情含めて歌声と合わせて視覚でも楽曲を表現していくさまも素晴らしい。そんな傘の季節を抜けたら、こちらも夏ソング「真夏の花火と秘密基地」。実はこの曲、リリースから約1年を経たこの日が満を持しての初披露。イントロのダンスにはぽんぽんと跳ねるかわいらしさもあるが、その時期や楽曲の主題に合わせるかのように、1-Aメロではソロを執る茜屋を囲む5人が盆踊りを、2-Aメロでは芹澤を囲んで5人がフォークダンスをするような振付が織り込まれる。その芹澤のダンスが、この曲のサビでは大きく映えて見えた印象。また、ここまで4曲でこの日のサビ等でのロングトーンが非常にきれいに仕上がっていたようにも感じられた。
その歌詞中の“夢”繋がりか、続いたのは「ユメノツバサ」。原曲・フルサイズVerではこちらも久方ぶりの披露となった曲では、ギアの変わった芹澤の全力具合が止まらない。また、翼を模した細かい羽ばたきのようなイントロ・間奏でのダンスは、山北・茜屋が非常に細やかに見せてくれた。

レア曲・初披露曲を2曲続けてから、いよいよライブパートもラストスパート。「次はお人形になってください」との山北の言葉に続いて、鳴り響き始めるオルゴールの音色。キラーチューン「幻想曲WONDERLAND」の始まりだ。曲振り前に「動け脚、動けー!」と冗談めかしていた姿はどこへやら、彼女のセリフで幕を開けたこの曲では冒頭からニッコニコ。重厚なハモをはじめ歌声の響きも非常によく、終盤の若井のフェイクも伸びやかだった。そして曲ラストには、久保田が「5年前の7月7日、この6人で結成できて、本当に幸せです。これからも、ちょっとおバカで個性的なi☆Risをよろしくお願いします!」とストレートなセリフで改めてファンへその想いを投げかけていた。

そして本編ラストはまたレア曲。デイリーヤマザキとのコラボキャンペーンで配信されていた「Daily Berry!!」を武道館ぶりに披露。曲明けに「『Daily Berry!!』衣装でこの曲を歌ったのは初めて!(澁谷)」と明かされたこの曲も、先ほどから続けて冒頭から美しく響くハーモニーが特徴な楽曲だ。パフォーマンスに目を向ければ、ボーカルを執るメンバー以外はストーリーを演じるように展開。そのなかでは、2-Aメロで前方にいた茜屋がダンスの合間に明確にレス。彼女もこの曲を楽しんでいることをうかがい知ることができた。落ちサビでは下から虹のグラデーションがステージを照らし、後半は奥から観客に向かってその光が照らす。ラスサビ前には「みんなー! これからもよろしくねー!!」と若井がシャウト。そのラスサビに入ってからは、さり気なく次々とレスでファンを魅了していく芹澤のすごさを改めて感じさせられた。最後はラララに合わせてワイパー。若井も「みんなー、大好きだよー!!」と改めてシャウト。こうして結成5周年記念ならではの楽曲を味わえたところで、本編は幕を下ろす。

その後、客席から恒例の「アーイーリス!」のコールがしばし会場に鳴り響くと、「Everybody Let’s Go!」のイントロが流れ、ステージに山北・茜屋・澁谷が登場。はて、残りの3人は……と会場を見回すと、なんと客席内通路に! ステージ上の3人は客席全体に向けてパフォーマンスを展開し、客席側の3人はまわりのファンと思いっきり楽しみまくる。1コーラス目が終わるとその布陣は逆転。特にまわりのファンとともに“打って”楽しみまくっていた山北の姿が印象に残った。
と、全員がステージに戻ってからのラスサビ中に、突然澁谷が袖に消える。そのあとを山北が追うと、ふたりが押してきたのはケーキの乗ったワゴン。前日が誕生日だった彼女のバースデーサプライズの炸裂だ。
曲明けも「すっかり忘れてたわ(笑)」と笑顔の茜屋。と、「ワゴンの中を見てください」との指示が。そこにはなんと、おそろいのi☆Ris5周年ケーキが! ファンによる「HAPPY BIRTHDAY」がi☆Risに向けて大合唱されると、この日ばかりは「センターは譲るわ(芹澤)」と、茜屋をセンターに記念撮影。茜屋は「覚悟を決めて、前進したい」と23歳の抱負を語っていた。

そしてここでi☆Risから重大発表! デビュー5周年を記念した“i☆Ris 5th Anniversary Live”の開催が決定! 今回は初の2Days開催となり、その2日目はちょうどデビュー当日。平日ではあるが、ぜひ記念すべき2Daysを彼女たちと過ごしたいものだ。

告知も終わり、そのままイベント終了の流れに。が、芹澤がここで「もう1曲歌いたいよねぇ……?」と突然発言。スタッフからもOKサインが出て、ステージ上で6人がマジ会議。この姿も、思えばファンにとってはとてもレアなものだったのではないだろうか。
そして「i☆Ris史上初めて!(若井)」の予定なしアンコール曲は、茜屋の先導で始まった「Shinig Star」。イントロで芹澤が、その表情にもう1曲歌えることへのこの上ないうれしさを全開に乗せたかと思えば、1-Aメロでは澁谷も満面の笑み。このエモい空間を、ステージ上で思い切り楽しみ尽くしているからこそ見せられる表情だ。また2-Bメロの歌詞「きっとエンディングは 神様にもわからないストーリー」がこのアンコールと結びつくというミラクルも起きる。
ダンスのクオリティ自体は、細部の細部まで観れば準備不足な面もあっただろう。しかしリハ無しで、予定にない曲でこのクオリティを出せるのが今の6人の地力。これが5年間の成長だ。そしてこのときの「Shining Star」が、“結成5周年”が凝縮された1曲だ。
こうして、これまでの軌跡とこれからへの期待を詰め込んだような1曲を披露し終わった6人は、恒例の「らぶちゅっちゅ♪」の挨拶とともに、予測不能だったライブイベントに幕を下ろしたのだった。

前半・後半で趣の異なるライブイベントではあったが、その両方には“全力”という点が共通していたように思う。それは彼女たちが5年間ブレることなく声優もアイドルも両立させようとぶつかり続けたこと、そして近年では舞台やソロシンガーにDJと活動の幅を広げようと取り組み続ける姿を凝縮したかのようでもあった。そんな全力で挑み続ける彼女たちの、次なる大舞台はデビュー5周年を記念したライブ。「Color」からの丸5年の軌跡と成長とがどのような形で体現されるのか、今から楽しみで仕方がない。

Text by 須永兼次

i☆Ris結成5周年記念Live~5 years old! Everyone comes together☆~
2017.07.17@かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
i☆Ris 真夏の大運動会!!

●Live
M1.§Rainbow
M2.徒太陽
M3.YuRuYuRuハッピーデイズ
M4.真夏の花火と秘密基地
M5.ユメノツバサ
M6.幻想曲WONDERLAND
M7.Daily Berry!!

EN1.Everybody Let’s Go!

W-EN.Shining Star

●ライブ情報
『i☆Ris 5th Anniversary Live』(仮)
11月6日(月)・7日(火)
開場/開演:18:00/19:00(両日)
会場:府中の森芸術劇場 どりーむホール

チケット代金:全席指定 6,800円(税込)

久保田未夢イベント(仮)
9月3日(日)東京・恵比寿 ザ・ガーデンルーム
開場/開演:14:15/15:00
開場/開演:18:15/19:00

チケット代金:全席指定 4,320円(税込) 入場時別途ドリンク代500円

チケット詳細はオフィシャルサイトをチェック!

関連リンク
i☆Risオフィシャルサイト