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【香港】キャセイ、アリババ系3部門と戦略提携

8/7(月) 11:30配信

NNA

 香港航空大手のキャセイパシフィック航空は4日、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団(浙江省杭州市、アリババ)、アリババ系金融会社のバ蟻金融服務集団(バ蟻金服、バ=むしへんに馬)と、旅行サービスの強化に向けた戦略提携を締結したと発表した。中国人の海外旅行がもたらす大きな商機をつかむため、キャセイはアリババグループのさまざまなサービスを使って、個人に合った旅行商品などを提供する。
 アリババ傘下のオンライン旅行サービスプラットフォーム「フリギー(Fliggy、飛猪)」は、キャセイを利用する旅行者に対し、個人に合った旅行商品を提案。2社は中国人の海外旅行を促す機会を探ることでも協力する。キャセイはフリギーに旗艦店を開設しており、今回はより踏み込んだ提携関係の構築を目指す。
 アリババ傘下でクラウドコンピューティング事業を手掛けるアリババ・クラウド(阿里雲)は、自社のデータセンターと世界14地域にわたる国際ネットワークを利用し、クラウドコンピューティングサービスでキャセイを支援する。イノベーションを促し、業務効率を上げる方法を探る。
 バ蟻金融が運営するモバイル決済サービス「支付宝(アリペイ)」は、キャセイの利用者向けに旅行中のさまざまな決済サービスを提供するほか、マーケティング戦略にも2社が協力して取り組む。
 アリババは、昨年の中国人出境旅行者が延べ1億2,200万人だったことを挙げ、人口の10%未満だったことを踏まえると、今後の出境旅行者数の伸びしろは大きいと指摘。キャセイと組み、市場の成長を取り込む考えを示した。
 ■香港本社の再編終了
 キャセイの人事部門幹部は社内報で、香港本社の再編作業が終了したことを明らかにした。今後は海外拠点の人員の見直しに向けた検討に入るという。
 キャセイの従業員数は昨年末時点で約2万6,670人。今年6月までには香港の本社で働くバックオフィス部門の人員を対象に約600人を削減した。業績悪化が背景で、直近約20年で最大規模のリストラとなった。

最終更新:8/7(月) 11:30
NNA