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「夢」無理押し、補助金不正=業者を一喝、水増し指示か―籠池容疑者逮捕1週間

8/7(月) 4:04配信

時事通信

 学校法人「森友学園」の小学校建設に絡み国の補助金5600万円を詐取したとして、前理事長の籠池泰典容疑者(64)が逮捕されてから7日で1週間。

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 籠池容疑者は黙秘を続けているとされるが、関係者の話から同容疑者が「人生の夢」とする小学校開設に向け、無理押しで補助金確保に動いた構図が次第に浮かんできた。大阪地検特捜部は不正を主導したとみて、捜査を進めている。

 学園が大阪府に小学校の設置認可を申請したのは2014年10月。校舎建設の積立金はなく、寄付金頼みの資金計画だった。認可には負債を抑える必要があり、苦しい財務状況の中、補助金などを多く集める必要があったとみられる。

 学園は建設費の足しにするため、15年7月、木材を多く使う建築を支援する国の補助金事業に応募。建設費の見積もりは約23億円、手続きは京都市の設計事務所が代行した。評価委員の大学教授に事前接触し助言を求めるなど手を尽くして採択されたが、補助額は上限で6200万円。見込み額には及ばなかった。

 一方で学園は工費が安い施工業者を探し、15年12月、大阪府内の業者と約15億5500万円で校舎建設工事を契約した。

 「何とかせい」。16年1月、設計事務所と施工業者が集まった会合で籠池容疑者の怒号が響いた。事務所の担当役員は、建設費を見積もり以下に抑えた結果、補助金が上限額すら下回る見通しと説明。工費が膨らむ可能性も報告され、同容疑者は「補助金が減るのは困る」と強い口調で対応を指示したという。

 事務所側は直後に、工事額を23億8400万円にした新たな契約書の作成を施工業者に依頼。制度を熟知していたとみられ、窓口となる外郭団体の事後審査の甘さを指摘して協力を求めていた。新たな契約書は工事の各費目を1.5倍に水増しして見積もりに近づけたずさんな内容で、満額受給を狙ったとみられる。籠池夫妻にも報告した上で2月に国側に提出された。 

最終更新:8/7(月) 9:32
時事通信