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「COBOL」製品、新バージョン「Visual COBOL 3.0J」がリリース、マイクロフォーカス

8/7(月) 7:55配信

@IT

 マイクロフォーカスは2017年8月3日、COBOL開発環境の新バージョン「Micro Focus Visual COBOL 3.0J」と「Micro Focus Enterprise Developer 3.0J」を発表。2017年8月31日に発売する。

Visual COBOLには強力なリファクタリング機能を実装

 Micro Focus Visual COBOL(以下、Visual COBOL)とMicro Focus Enterprise Developer(以下、Enterprise Developer)は、プログラミング言語「COBOL」を使ったプログラムの統合開発環境。COBOLで書かれた既存のソースコード資産をJavaや.NETといった現代のIT環境で今後も活用していくために用いられる。Visual COBOLはWindows、UNIX、Linuxプラットフォーム向け。Enterprise Developerは、Visual COBOLの機能に加えて、IBM製メインフレーム上のCOBOLプログラム、またはPL/I言語で開発されたアプリケーションのリホスト機能を実装した上位製品である。

 Visual COBOL 3.0Jでは、対応するOS、DBMS(データベース管理システム)、IDE(統合開発環境)を拡充し、COBOLによる開発機能を強化した。OSではWindows Server 2016、DBMSではOracle Database 12c R2(12.2)、IBM Db2 11.1、Microsoft SQL Server 2016、PostgreSQL 9.6、MySQL 5.7のサポートが追加されている。

 またIDEでは、Eclipse 4.6とVisual Studio 2017にも対応した。Visual COBOLのインストーラには64ビット版のEclipse 4.6が含まれ、他にEclipse 4.4.1/4.4.2/4.5/4.6(いずれも32ビット版)も利用できる。また、Visual Studio 2017を利用すると、COBOL言語で.NET Framework 4.6.2/4.7をターゲットとしたアプリケーションを開発できる。

 開発機能には、コードをより良く改善していく「リファクタリング」機能が新たに備わった。IDEにEclipseを使っている場合は、ネイティブのCOBOLとCOBOL for JVMのいずれでも対応する。COBOL for JVMを利用し、同一ワークスペース内のJavaプログラムと連携させている場合には、Javaのコードについてもリファクタリングを実施できる。Visual Studioを利用する場合にもリファクタリングが可能な他、同梱されるCOBOLエディターにはEND-IFやEND-EVALUATE、カッコの自動挿入機能なども備わった。

 JSON API(JavaScript Object Notation Application Programming Interface)に向けた機能も備え、COBOLのデータ構造をJSON形式に変換する「JSON GENERATE」文を新たに追加した。RESTfulなWebサービスを呼び出すためのJSONデータを容易に生成できるようになる。

 日本語環境特有の機能として、文字コード関連の機能も強化される。Red Hat Enterprise LinuxなどのシフトJISに対応しないOSに対応するために、シフトJIS環境向けに書かれたCOBOLソースコードを活用できるようにする機能「COBUTF8」を搭載する。COBUTF8によって、プログラム内やデータファイルからのデータ入出力の処理は従来通りシフトJISのまま、標準出力やログファイルなどへはUTF8で出力するように動作するように制御できる。その他、エンタープライズ向けのDevOps支援機能として、英Undo Softwareのデバッグ技術が組み込まれた。リバースデバッグなどを可能にする。

 Enterprise Developer 3.0Jでは、PL/I言語向けの機能として、EclipseでPL/Iのコードのデバッグが可能になった。この他、トランザクション処理ミドルウェア「CICS(Customer Information Control System)」向けの既存のアプリケーションをWebサービス化する「Web Services assistant」も実装。COBOL資産を現代のIT環境へ適用し、活用していくための支援機能が拡充されている。

最終更新:8/7(月) 7:55
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