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「メンターシップ」導入の企業増加 子育てとの両立で悩む新米ママ、先輩に相談

8/8(火) 7:15配信

SankeiBiz

 仕事と子育ての両立などについて、先輩社員らが相談に乗り、アドバイスする「メンターシップ」の手法を用い、働く女性を後押しする動きが企業の間に広がっている。

 東京海上日動火災保険は今年度の「ママメンター」の活動を8月から本格化する。全国から先輩ママ社員のメンター98人、新米ママ社員のメンティ約270人が参加し、約半年間にわたって部署、地区ごとに月1回面談を行う。

 同社は社員約1万7000人のほぼ半数が女性で、仕事と育児の両立支援が女性戦力維持に欠かせない。先輩ママ社員は「悩める新米ママ」には頼りになる存在だ。「悩みをひとりで抱え込まないよう、オフィシャルに相談できる場」(人事企画部の治田明子課長)として昨年8月に制度をスタートした。今年度はよりきめ細かな対応を目指し、メンター1人が受け持つメンティの人数を前年度の4~5人から3人程度に絞った。

 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&Gジャパン、神戸市中央区)は今年3月、メンターシップの手法を取り入れ、同じ境遇や悩みを持った女性社員が情報交換できるサークル活動を立ち上げた。社内で募ったテーマから11サークルを設け、月1回、昼休みを利用して実施している。サークルは8~10人で組織し、登録者は100人を超える。

 子育てとの両立のテーマには未就学児、小学生、中高生の各段階でそれぞれサークルがあり、悩みを共有する社員が相談し合える環境を整えた。独身、子供のいない共働き夫婦、シニア管理職、介護中などライフステージごとのサークルもあり、サークル間で交流もできる。未就学児ママのサークルに参加する法務部門担当の南方瑞紀シニアカウンセルは「キャリア面で次のチャレンジに向けた準備の場が用意されてありがたい」と話す。今後は男性社員への活動も広げたい考えだ。

 一方、積水ハウスは社員向けサイトに「キャリママサロン」を開設し、育児をしながら仕事で活躍するメンターが育児休業者からの質問や相談に応じる仕組みを取り入れている。

 女性の仕事と子育ての両立という切り口でのメンターシップの活用は「メンティが将来、メンターとなって相談を受ける人材育成の連鎖」(東京海上日動の治田氏)の好循環も期待できる。女性の活躍の場を広げるうえで、ライフステージに応じて働き続けられる環境作りが課題になる中、こうした動きはさらに広がりそうだ。

最終更新:8/8(火) 7:15
SankeiBiz