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金本阪神 8日からの巨人3連戦要注意だ

8/7(月) 16:45配信

東スポWeb

【新IDアナライザー 伊勢孝夫】2位の阪神が6日の最下位・ヤクルト戦(京セラドーム)に6―5で勝利、今季5度目の4連勝で貯金を10に戻した。7回に代打・伊藤隼が2号逆転3ランを放って最下位球団との力の差を見せつけた。そんな中、本紙評論家の伊勢孝夫氏は8日からの敵地・東京ドームでの4位・巨人3連戦に着目。一時の大低迷からは息を吹き返した虎の“永遠のライバル”こそ「不気味な存在」と警告を発した。

 試合は1点差の逆転勝ちになったけど、今の阪神ならヤクルトに3つ勝つのは当然だ。目標があるチームとそれを失ったチームの差。この日、金本監督は好調の鳥谷、上本に休養を取らせるためにスタメン落ちさせた。レギュラー2人を一気に休ませるのは勇気がいることだが、代役組の俊介が4安打1打点と結果を出すなど今の阪神はチーム力が付いてきている。

 以前、この欄で「もっと状況に応じた打撃をしないとダメ」と指摘したが、追加点の欲しい5回無死二塁に代打・上本がしっかり逆方向の右飛を打って走者を三塁に進め、俊介の適時打に結びつけた。これはベンチの右打ちのサインではなく、本人がここで1点取れば…の強い思いが出たからこそ。試合前、片岡打撃コーチは「今後もウチの課題は打撃です。広島の打線と比べるときついです」と、増えた白髪をかきむしりながら不安を口にしていたが、選手は怒られながらも苦心し、大人の野球ができるようになっているのは確かだ。

 そんな中、注意すべきは2位に照準を合わせている4位の巨人だ。阪神は8日から東京ドームで3連戦を控えているが、かつての大低迷を乗り越え、7月30日のDeNA戦から8月5日の中日戦まで6試合連続3本塁打以上の日本新記録を達成するなど勢いが増した巨人は不気味な存在だ。例年9月の声を聞くと異常に強くなる。私も巨人に在籍していたから分かるが、連日ミーティングでは「伝統の巨人軍がこのまま終わっていいのか。プライドはないのか」の雄たけびが出る。当然ニンジンなど特別報酬も出てくる時期だから選手の目の色も変わってくる。阿部の2000安打も目前に迫り、チームのムードも盛り上がっているだろうから、阿部を乗せないことだ。気分よく乗せると長野ら他の選手も引っ張られて打つということがある。精神的支柱の阿部を封じ、今回のヤクルト1、2戦のようにとにかく先取点を取ることが大事だ。

 阪神の逆転優勝の目はまだあると私は思う。残り30試合で首位・広島と9、10ゲーム差なら厳しいが、これが5、6差ならわからなくなってくる。追われる立場の重圧は相当だからだ。そのためにも2位狙いでくる巨人に取りこぼすことがないよう、戦わなければならない。

(本紙評論家)

最終更新:8/7(月) 16:45
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