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Huawei、OPPO、Vivo、Xiaomi――2017年の中国夏商戦を制するのはどのメーカーか?

8/7(月) 12:36配信

ITmedia Mobile

 毎月のように各メーカーが新製品を市場に投入する中国。各メーカーから夏商戦向けの最新モデルが出そろった。豊富なラインアップで中国スマートフォンの「顔」の座を不動のものにしているHuawei、少数精鋭モデルで互角の戦いを挑むOPPO、そして復権をかけるXiaomiなど、各社の新製品を見ていこう。

【背面にディスプレイを搭載したスマホ】

●セルフィー強化で人気は揺るがず「OPPO R11」「Vivo X9s」

 中国大手メーカー上位の国内シェア争いは、先の見えない混沌(こんとん)とした状況に入りつつある。OPPO(オッポ)がHuawei(ファーウェイ)と抜きつ抜かれつの争いを繰り広げる中、3位のVivo(ビボ)も着々と販売数を伸ばしており、この3社はどのメーカーが1位になってもおかしくない状況になっている。

 カウンターポイントの最新調査によると、2017年第2四半期(4~6月)の中国国内のメーカー別シェアは、1位Huaweiが20.2%、2位OPPOが18.8%、3位Vivoが17%。3社ともに前年同期よりシェアを伸ばしており、3社の合計だけで56%と半数を超えている。ちなみに前年同期の3社合計は46.1%だった。

 これら3社の中でも、OPPOとVivoの製品ラインアップは他社とは大きく異なる。両者の売れ筋かつアピールモデルはSnapdragon 650系を搭載したミッド・ハイレンジモデルであり、価格帯も2000元台(約3万3000円~4万9000円)という「ちょっと高いけれど、それでも買いたくなる」製品をそろえているのだ。

 OPPOは7月に「R11」「R11 Plus」を発表。それぞれ5.5型フルHD、6型フルHDのディスプレイを搭載し、2000万画素のインカメラを大きな売りにしている。またVivoの「X9s」「X9s Plus」は5.5型フルHD、5.85型フルHDで、こちらもインカメラは2000万画素だ。一見するとどちらも似たような製品に見えるが、OPPOはアウトカメラが2000万画素+1600万画素のデュアル、Vivoはインカメラが2000万画素+500万画素のデュアルと、目指す方向性が異なっている。

 どちらのモデルも半年前に発売された前モデルの機能をブラッシュアップしつつ、価格は前モデル同様に抑えており、iPhoneの半分以下という買いやすい価格も大きな魅力だ。発売されて以降、中国国内の販売ランキングでどちらも常にトップ5入りしている。

●ラインアップに厚みを持たせる「Huawei honor 9」「Xiaomi 5X」

 ライカカメラを搭載したモデルが人気のHuaweiの場合、日本でも販売されている「P10」シリーズが中国でも人気だ。このP10の兄弟モデルといえる「honor 9」は、価格を抑えながらもスタイリッシュなデザインとデュアルカメラの搭載で注目を浴びている。価格は2699元(約4万4300円)と、P10(3788元、約6万2100円)より30%も安いが、この値段はOPPO R11、Vivo X9sと同じ価格帯で、Huaweiが両モデルに真っ向からぶつけてきた戦略的な製品でもある。

 本体はミラー仕上げの光沢感あふれる背面仕上げに、P10と画素数は同じ2000万画素+1200万画素のデュアルカメラを搭載。カメラはライカではないものの、写真の仕上がりは十分納得のいくものだ。しかもプロセッサはフラグシップモデルのP10と同じ「Kirin 960」(8コア 2.4GHz)を搭載している。これだけのスペックをこの価格で出してきた理由は、OPPOとVivoの勢いが本物であることをHuaweiが十分認識しているからだ。ディスプレイは5.15型フルHDとOPPOやVivoより一回り小さいものの、「P10相当」の機能は大きな売りになるだろう。

 このように2017年夏の中国スマートフォン市場がR11/R11 Plus、X9s/X9s Plus、honor 9/P10の話題で盛り上がる中、食い込みを図ろうと登場した新型モデルがXiaomiの「Mi 5X」だ。Xiaomiは2017年4月にSnapdragon 835を搭載した「Mi 6」を発売したばかり。1200万画素のデュアルカメラを搭載するなど、時代の流れに乗ったハイエンド機で、2499元(約4万1000円)という価格は破格のものだった。

 しかしインカメラは800万画素にとどまり、当時のOPPO、Vivoの最新モデル「R9s」「X9」の1600万画素、2000万画素と比べると大きく見劣りした。また5.15型のディスプレイサイズも小ささが目立ってしまう。しかもhonor 9がほぼ同じスペック、価格帯ということもあり、苦戦を強いられている。Xiaomiのフラグシップモデルは2000元を切る1999元(約3万2800円)という価格設定が常だったこともあり、2000元を超える価格設定も中国の消費者の心を引き付けられなかった。

 そこでこの夏商戦向けに価格を抑えた「Mi 5X」を投入。カメラはアウト1200万画素のデュアルカメラでMi 6相当、インは400万画素と弱いものの、ディスプレイサイズは5.5型としてOPPOとVivoに合わせてきた。1499元(約2万4600円)という価格も手ごろ感がある。XiaomiとしてはMi 5Xで消費者の関心を向けさせ、Mi 6の販売数アップも狙いたいところだろう。

●他社にはない特徴を持ったダークホース「Gionee S10」「Meizu Pro 7」

 中堅メーカーからも意欲的な製品が次々と登場している。Gionee(ジオニー)の「S10」は流行のデュアルカメラを搭載した製品だ。しかもアウトに1600万+800万画素、インに2000万+800万画素と、合計4つのカメラを搭載したのだ。4つのカメラを搭載したスマートフォンは2017年4月にAlcatelから「Flash」が発表されているが、中国市場にはまだ登場していないようだ。Alcatelの製造元のTCLからも、同製品の中国国内向けモデルは登場していない。

 S10の価格は2599元(約4万2600円)。プロセッサはMediaTekび「Helio X25」(8コア 2.5GHz)、ディスプレイは5.5型のフルHD。こうして各社の製品を比較すると、価格帯は2000元台半ばのものが目立つ。GioneeはこのS10のシリーズ展開を図っており、アウト1300万+500万画素、イン1600万画素の「S10B」を2199元(約3万6100円)、アウト1300万画素+イン1600万画素の「S10C」を1599元(約2万7200円)という、3つのバリエーションモデルを投入している。

 各社デュアルカメラの搭載が当たり前になり、セルフィー向けにインカメラの画質も高まる中で、Meizuからこれまでのスマートフォンの概念を大きく打ち破る製品が登場した。それが「Pro 7」「Pro 7 Plus」である。背面には1200万画素のカメラを2つ搭載、フロント側のカメラはセルフィーを意識した1600万画素と、ここまでは他社の製品と大きな違いはない。

 しかしその背面のデュアルカメラの真下には2型(536×240ピクセル)のサブディスプレイを搭載。背面側でも通知が表示されるほか、アウトカメラを使ったセルフィーの撮影時には自分の姿をライブビューで写すことも可能だ。

 このサブディスプレイはもちろんタッチパネルになっているので、本体を裏返したまま音楽の再生操作をするなど、スマートフォン本体の簡易コントロールもできるという。今後このサブディスプレイを有効利用できるアプリが増えれば、スマートフォンの新しい使い方が広がりそうだ。他社との差別化という点でも、Meizu Pro 7の試みはこの夏一番の話題になりそうだ。

最終更新:8/7(月) 12:36
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