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【世界陸上】増田明美さん、入賞ゼロの女子マラソン復活へ3つの提言

8/8(火) 5:04配信

スポーツ報知

 【ロンドン6日=細野友司】マラソン女子で、日本勢は清田真央(23)=スズキ浜松AC=が2時間30分36秒で16位に入ったのが最高だった。自己ベスト2時間21分36秒の安藤友香(23)=同=が17位、2012年ロンドン五輪代表の重友梨佐(29)=天満屋=も27位で、1995年イエーテボリ大会以来、22年ぶりの入賞ゼロ。84年ロス五輪代表でスポーツジャーナリストの増田明美氏が、3年後の20年東京五輪へ3つの改善点を指摘した。

【写真】ゴール後、うつむきながら引き揚げる安藤友香と清田真央

 3人とも序盤の動きが良かっただけに、なぜ?という感じのレースでした。力量を見ても、決してついていけないタイムではなかったので、石畳の路面や鋭角のカーブで知らず知らず脚を使ってしまったのでしょう。悔しさというより、勝負にかかわれなかったふがいなさを感じたのではないでしょうか。20年東京五輪へ、改善点を3つ挙げます。

 《1》場数を踏め 今まで以上に、国内だけでなく海外のコースを走れる機会を増やさないといけません。今大会の難コースで一番成績が良かったのは、海外で過去30本のフルマラソンを走ってきた(男子9位の)川内優輝さんでした。短距離では、今大会代表の多田修平さんが米国留学した大阪陸協の「夢プロジェクト」のような例もあります。予算を調達し、もっと数多くの選手が海外経験を積めるような制度作りが望まれます。

 《2》基礎脚力向上 マラソンに、土台作りは不可欠です。特に、8月に開催される東京五輪は、暑熱下の消耗戦で勝ち切るタフな脚力が必要。今回、残念ながら結果につながりませんでしたが、6月に広島の比婆クロカンで朝・昼・晩3回の20キロ走、30キロ走+5000メートル1本などで走り込んだ重友さんは良い練習をしてきたと思います。男子は今春にニュージーランド合宿で脚づくりをしました。女子も合宿など基礎走力を高める場が大切になります。

 《3》ピーキング 夏マラソンに調子のピークを合わせる難しさを、避けては通れません。私が走った84年ロス五輪の頃は、暑熱対策といえば暑い中で走るだけ。それでは練習でくたくたになって本番で走れないから、今は激しい練習は涼しい場所で行い、適度に暑さに体を慣らしつつ、心身をリフレッシュして臨むスタイルです。ただ、それでも何か足りないから今大会の結果があるわけです。川内さんの走りからヒントをもらったり、男女や所属の垣根を越えてピーキングのノウハウを出し合って一丸で強化するべきです。(談)

最終更新:8/8(火) 9:11
スポーツ報知