ここから本文です

街がテラヤマの世界に「幻想市街劇『田園に死す』三沢篇」/青森・三沢

8/7(月) 11:33配信

デーリー東北新聞社

 一つの街がテラヤマの世界に―。青森県にある三沢市寺山修司記念館開館20周年事業の「幻想市街劇『田園に死す』三沢篇(へん)」が6日、市内各地で行われた。寺山芸術の要素をふんだんに盛り込み、市内約60カ所とこれまでの市街劇では最大規模。全国から大勢のファンが訪れ、出演者の迫力ある演技と寺山の小説や詩の一節をちりばめた刺激的なせりふに心を弾ませた。

 同館指定管理者のテラヤマ・ワールド(笹目浩之代表)が主催。「演劇実験室◎万有引力」主宰のJ・A・シーザーさんが総指揮を務めた。市街劇は2008年の愛媛県松山市以来で、今回が7回目となった。

 プロローグの舞台となった三沢市中心街の“テラヤマロード”は、開演の約30分前から来場者でいっぱいに。巨大な本が破られ、白塗りの顔をした出演者が行列を成して登場。市民とプロの俳優が一緒に群舞を熱演した。

 市内ではさまざまな演劇を上演。テノール歌手ジョン・健・ヌッツォさんはライブハウスでミニコンサートを開き、寺山が作詞した「あしたのジョー」など9曲を披露した。

 ラストは市公会堂で圧巻の舞台を展開。ステージと客席を逆転させる趣向で、観客を壇上に上げ集合写真を撮影し、約7時間の公演を終えた。

 東京で演劇関係の仕事に携わっている三上陽永さん(34)=都内在住=は「寺山の独特な詩の世界が伝わってきて面白かった。街を舞台とした演技にはとても臨場感があった」と感銘を受けていた。

デーリー東北新聞社