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気取らず熱い地元愛を 「秘密のケンミンSHOW」プロデューサー清水紀枝さん

8/7(月) 6:01配信

上毛新聞

 ヒト、モノ、カネを東京に吸い寄せられまいと、全国各地で地域おこしやPRの競争が繰り広げられている。地方の“素の顔”にスポットを当て、地域の魅力発信にこだわるテレビ番組が「秘密のケンミンSHOW」だ。グルメや特産品、習慣、人情―。ご当地ならではのユニークさを比べたり競わせるバラエティーだが、制作には「もっと地元を愛して」との熱い願いが込められている。

◎コメントの味「西の大阪、東の群馬」

 番組制作会社、ハウフルス(東京都港区)のプロデューサーとして「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)を制作している。地域で定着していても地域外では全く通じない言葉や食文化がある。その他大勢の「何それ?」という突っ込みと、当事者の「えっ、全国共通じゃないの?」という驚きや戸惑い。この相乗効果が一番の狙い所だ。

 古里や住んでいる地域への誇りは誰もが抱く。だから、世間と異なることに気付いて「恥ずかしい」と思う半面、「だけど、すごいでしょう」と誇らしくもある。その素直な気持ちを大切にしてほしい。情報化した小さな島国なのに、地域色が豊かな文化や食べ物がそれぞれに定着し続けているのは本当に面白い。

 【*伊勢崎市出身。番組では群馬県を茨城、栃木などの近隣県と絡めて取り上げる企画も目立つ】

 全国放送だから極端に偏るわけにはいかないが、群馬の登場頻度はかなり高いと思う。私自身、地元の群馬が大好きなので週2回の企画会議で「群馬なら…」とつい言ってしまうことも多い。「群馬はなぜか面白い」というのはスタッフの一致した意見だ。

 幾つもある理由の中で、取材で重視なパートを占める街頭インタビューでの好印象が大きい。地域性がにじんで味のあるコメントを引き出しやすいことから、スタッフは「西の大阪、東の群馬」と横綱級に位置付けているほど。気取らず、人が良く、熱い地元愛を持つ―という人懐こい県民性だからこそ、視聴者も取材陣も引きつけられる。

◆時代は今◆ 地方移住に関心高まる

 東京から近い群馬は、取材側にとって移動の負担が小さくありがたい。これは観光や移住を考える場合も有利になるだろう。

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最終更新:8/7(月) 6:01
上毛新聞

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