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大学生の心を癒やす犬や猫 アメリカの「セラピーアニマル」

8/7(月) 11:00配信

sippo

 日本でセラピー犬(や猫)が活躍する場としてまず思い浮かぶのは、老人ホームや病院などだが、アメリカでは裁判所や大学キャンパスにも広がっている。司法の場で活躍する犬(コートハウスドッグ)については、またいずれ書くことにして、ここでは学生たちへの精神的サポートのためにキャンパスを訪問する犬や猫のことを紹介したい。

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 ワシントン州ベリンハムにあるウエスタン・ワシントン大学(以下、WWU)では、期末試験を控え、ストレスがピークに達している学生たちにひとときの安らぎを与えるため、2009年から年2回、セラピー犬(12頭前後)とセラピー猫(1匹のみ)チームの訪問を受け入れている。

 チームというのは、動物とハンドラー(飼い主)のこと。どのチームも、セラピーアニマルの全国組織であるペット・パートナーズなどの団体から認定を受けている。

 犬や猫のあの温かい体に触れ、柔らかな毛をなでることがどれほどストレスを軽減するか――。動物が好きな人にとっては、まさに「癒し」。WWUでは多くの学生が実家から離れ、寮やアパートに住んでいるため、自分のペットがそばにいない。遠方から来ている新入生の中には、ホームシックになる人もいるらしい。そんな学生たちに、キャンパスの中で動物とふれあう機会を与えることは、彼らの精神的安定に役立ち、学力の向上につながると大学側も認識しているのだ。

 セラピー犬(猫)の訪問期間は、期末試験が始まる前の1週間と試験中の1週間で、合計2週間。その間は大学図書館の一角がセラピー犬コーナーとして確保され、そこに行けば犬たちに会えるようになっている。

 私は唯一のセラピー猫であるスモーキーが来る日に合わせ、キャンパスを訪ねた。広々とした図書館に入ると、隅っこの一番落ち着けそうな場所にセラピー犬コーナーがあった。キャバリエとコッカースパニエルのミックス犬キャリーとゴールデンレトリバーのセイジは、それぞれ床に広げたブランケットの上に寝転び、学生たちになでられて気持ちよさそうにしている。

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最終更新:8/7(月) 11:00
sippo