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台風5号で集落孤立 奄美 陸路遮断、漁船が頼り

8/7(月) 13:00配信

南海日日新聞

 台風5号による豪雨のため、集落に通じる市道で土砂崩れが発生し、鹿児島県奄美市住用町の戸玉(とだま)集落(20世帯、40人)と市(いち)集落(93世帯、138人)は5日以降、陸路が遮断された。6日も市道の復旧作業のめどが付かず孤立状態が続いている。両集落の住民を手助けしようと、漁船2隻が同町山間(やんま)と戸玉、市間をピストン運航して人の往来を補助し、物資などを届けている。

 あまみ漁協住用支所の牧光和さん(56)と諏訪原清高さん(72)が漁船の運航を買って出た。今回の土砂崩れは奄美豪雨(2010年)と同じ箇所が崩れた。牧さんは「当時も2週間ほど船を走らせた。今回も簡単には復旧しそうにない様子。自家発電用なのか燃料を運ぶ人が多い」と話した。

 市漁港では船が着くたびに住民らが駆け付け、物資などの積み下ろしに追われた。「今、一番必要なのは電気」。陸路が寸断され、孤立化している市集落の人々は口をそろえる。

 市集落の消防団員で台風後の警戒に当たっている白石達也さん(50)によると、電気は5日午後1時すぎに一時復旧したが、午後2時すぎに発生した土砂崩れのため、再び停電したという。

 白石さんは「カップ麺や缶詰、飲料水などの支援物資は瀬戸内町嘉徳(かとく)側から届けられた。ただ、停電が続いているため、携帯電話の充電に苦慮している」と困惑顔で話した。

 中村一也さん(74)は、漁港で家族4人の帰りを待っていた。土砂崩れのため5日は帰れず、6日に船で戻った。中村さんは「夕べは久しぶりに一人で、ろうそくで夜を明かした。カップ麺をすすった。奄美豪雨を思い出した。停電が続くと考えると気がめいる。なんとか一日も早い復旧を願っている」と話した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/7(月) 13:00
南海日日新聞