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広報部長、就任10日の解任劇から見える、トランプ政権の内側と展望

8/7(月) 16:01配信

ホウドウキョク

上智大学総合グローバル学部教授の前嶋和弘さんと、明治大学国際日本学部教授の小笠原泰さんによる解説

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アメリカ・トランプ政権のメディア戦略を取り仕切る、スカラムチ広報部長が、就任から10日余りで、事実上解任された。

ホワイトハウスの人事をめぐっては、スカラムチ氏の起用に反対したスパイサー前報道官が辞任に追い込まれたほか、プリーバス前首席補佐官も更迭されるなど、混迷を極めている。

能力的に問題があるスカラムチ氏をきった

基本的には新しく就任したケリー補佐官が、能力的に問題があると思って切ったという形です。

一番わかりやすい理由は、雑誌の取材の時にとっても汚い言葉でホワイトハウスの人たちを罵ったんです。Fで始まるあの言葉を使って。そんなのが広報部長でいいのかっていう話なんですよね。加えて、スカラムチさんって、そもそも目立ちたがり屋で、結構トランプさんの批判とかをテレビで昔言っていたんです。

あと、Twitterでヒラリー・クリントンがいいよと言ってたりしたことがあるんですが、就任とともに全部消しちゃったんです。ただ、みんな見てますので「あれは嘘つきだ」ってことになるわけですよね。

トランプの周りにはいい人がいない

一言でいうと、トランプさんはアウトサイダーなんで、周囲にいい人、適材な人がいないんです。

例えば、プリーバス主席補佐官は、日本でいえば菅官房長官にあたるような人。しかし、プリーバスさんは本当に自分でまとめることができない。

ホワイトハウスの指令系統が、本来だったらプリーバスさんに全部情報が上がって、それからトランプさんにパッとあがるべきだったんですけど、そういうことをしなかったのでトランプさんのところにみんなそのまま行っちゃうんです。そんな形なので、解任劇が立て続けに起きる理由としては、そもそも人がいなくって、それでも人を入れたら情報系統や命令系統がうまくいかず、変えていかざるを得ない、そういうことになっていると思うんですよね。

オバマケア廃止も税制改革も再選のため

トランプさんはまだ「オバマケアをやめるんだ」と言ってるんですね。オバマケアをやめることで、政府のお金がちょっと削減できる。その削減したお金で税金を下げていく。税制改革の財源にしようと思ってたんですよね。ですので「是非やってほしい」とまだ言ってますね。

その理由は選挙です。

実は、就任1日目から2020年の再選のための委員会を作ったんですね。だから、オバマケアの話も税制改革も自分が再選するための道具なんです。要するに税制改革で大減税をして、人々が「俺の税金が減った、よかった」ということで人気が高まったところで、インフラ投資して、またそれを成功させると。

そうすると、ちょうど2020年ぐらいなので、再選が可能になるという考え。実は政策を使って再選しようってのは頭にあるようですね。その一連の流れの最初が、オバマケアなので、やっぱりまだ廃止してほしいんだと思うんです。

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最終更新:8/7(月) 16:01
ホウドウキョク