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台風5号 力合わせ、撤去作業 奄美大島南部豪雨の経験生かし避難

8/7(月) 13:00配信

南海日日新聞

 「50年に一度」の大雨が降った鹿児島県奄美大島の瀬戸内町では6日、時折強風や雨が降る中で、住民が道路や庭に散乱したがれきの撤去や住宅に流れ込んだ泥水の洗い流しなどの作業に追われていた。

 一時孤立状態となった蘇刈(そかる)集落。住民によると、5日朝に道路が冠水。住宅への床上浸水、床下浸水があり、外に出られなくなった高齢者を青壮年が抱き上げるなどして住宅から助け出し、公民館に避難させたという。6日まで断水が続いたが、同日午前11時に解消した。

 床上浸水の被害に遭った男性(80)は「床上5センチまで水が上がった。6年前は70センチまで上がった。川が近いので、(浸水は)覚悟しているが、当時を思い出した」と話した。隆司寿治区長(78)は「青壮年が自主的に動き、近所の高齢者らを助けてくれた。集落への浸水は慢性的な問題で、解決策が必要」と話した。

 嘉鉄(かてつ)集落でも道路の冠水、住宅への床上浸水、床下浸水の被害があった。6日は住民が墓地に倒れた大木を撤去したり、道路に流れ込んだ土砂や木の枝を片付けるなど、復旧作業に汗を流していた。

 床下浸水の被害に遭った沖島ひろ子さん(69)は「6年前の豪雨を思い出し、寝られなかった。50年に一度というが、こんなに頻繁にあれば大変」、同じく床下浸水の被害に遭った永村玲子さん(46)は「3年前に東京からIターンした。6年前の豪雨のことは聞いていたが、まさかまたあるなんて。不安はあるが、すぐに引っ越すわけにはいかない。用水路が氾濫しないように改良してほしい」と話した。

 渡辺治雄区長(71)は「集落には自主防災組織があり、5班の各班長を中心に住民に呼び掛け、車を高台に移動させたり、ボートで高齢者を避難させたりとスムーズに動けた。6年前の豪雨の経験が生かされ、けが人もなかった」と安堵(あんど)の様子だった。

奄美の南海日日新聞

最終更新:8/7(月) 19:54
南海日日新聞