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太陽に映える26万本のヒマワリ 佐賀市

8/7(月) 11:03配信

佐賀新聞

 子どもの背丈を超えるほどのヒマワリが辺り一面に広がる。佐賀市兵庫町の「ひょうたん島公園」そばの休耕田約1・2ヘクタールに、地域農家でつくる市クリーク公園運営利用組合が栽培している「ヒマワリ畑」。毎年、満開の時期に合わせて「ひまわりまつり」も開かれ、佐賀市の夏の風物詩としてすっかり定着した。

 ひょうたん島公園は、佐賀平野のクリークの形をそのまま残し、水辺に親しむ場所として2000年4月にオープンした。ただ、樹木は多いものの、花が少なかった。見かねた地元農家の夫婦が2002年、公園内の通路にヒマワリの種をまいた。これが、ヒマワリ畑の始まりという。約2万本からスタートしたヒマワリは、年を追うごとに数を増やし、今では約26万本の大輪が出迎える。

 ひょうたん島公園四季のめぐみ館が主催する人気の催し「ひまわりまつり」では、同館がハサミを貸し出し、無料でヒマワリを摘み取ることができる。昨年は家族連れやカップルなどを中心に、2日間で約1万5千人が訪れた。早いときは1週間ほどで花がなくなることもあるという。

 持ち帰るヒマワリが猛暑で枯れてしまわないように、水を入れたビニール袋を無料で提供したり、冷茶をサービスしたりするなど至れり尽くせり。同館の古賀吉行館長(59)は「ヒマワリ畑は夏限定の景色。摘み取ったヒマワリは家に飾って、花に興味を持つきっかけにしてほしい」と話す。

 最近は会員制交流サイト(SNS)などの口コミが後押しし、若い女性グループも増えている。結婚式の前撮りで、長崎や大分など県外からの来場者も多い。

 ただ、5年ほど前、業者が大量にヒマワリを持ち帰るケースがあった。古賀さんは「悪質な切り取りをしないように」と看板を立てて注意を促す。公園内には募金箱を設置して、来場者に協力を呼び掛けている。

 「今年は丈が長く、花の輪郭も大きい。近年では最高の出来栄え」と古賀さん。農家の尽力と、来場者のマナー、善意に支えられているヒマワリ畑。今年は8月5、6の両日にまつりが開かれ、黄色と緑の鮮やかなコントラストにあちこちで歓声が上がった。

最終更新:8/7(月) 11:11
佐賀新聞