ここから本文です

マルケス、スタートタイヤの選択ミスが、勝利の鍵だった?/MotoGPチェコGP決勝

8/7(月) 9:33配信

motorsport.com 日本版

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、スタート時のタイヤ選択を失敗したことが、チェコGPを勝利する鍵だったと認めた。

【写真】急逝した伝説的ライダー、アンヘル・ニエトに祈りを捧げる表彰台登壇のライダーたち

 ウエットコンディションでスタートしたMotoGP決勝。ポールポジションにマシンを並べたマルケスは、トップ8の中で唯一リヤにソフトコンパウンドのウエットタイヤを選択した。他のライダーたちは、ミディアムのウエットタイヤを選択し、レースをスタートしていった。

 結果としてマルケスは、2周を走り終えるまでに10番手までポジションを落とし、たまらずピットイン。ドライタイヤを履いた2台目のマシンに乗り変えた。

 コースに復帰したマルケスは圧倒的に速く、他の全ライダーがピットインを終えた時点で、約20秒という大きなリードを築くことになった。そして、これが勝利の決め手となった。

 レース後にマルケスは、当初は4~5周目までマシンを乗り換えない予定だったことを認めた。

「2016年のドイツGPでの、フラッグ・トゥ・フラッグのレースのようだった」

 そうマルケスは語った。

「その時、僕はフロントタイヤにソフトタイヤを選んだので、かなり苦労していた。苦労していたから、僕は早くピットに入ったんだ」

「今日も同じだった。僕はリヤにソフトを履いた。上位の連中の中では、そういう選択をしたのは僕だけだった。何故かはわからない。僕はグリッド上で、ソフトタイヤと言ったんだ。リスクを取ろうと思ったんだ」

「しかしスタートすると、それが間違いであったことに気付いた。そして、素早くピットインする状況を生み出したんだ」

マルケスの”信じられない”判断力

 ホンダのMotoGPチームのトップであるリビオ・スッポは、マルケスが2周目を終えた段階でピットインした決断を賞賛した。

「こういうコンディションでは、マルクは信じられないよ」

「こういったコンディションでは、彼がとても強いということはよく知っている。彼はいつも、正しい判断をするんだ」

 ライバルたちが自身のピットインを見逃すよう、2周目の終わりにマルケスが意図的に減速したのではないかと見る向きもある。しかしこれについてスッポは、全面的に否定している。そしてマルケス自身も、ソフトのリヤタイヤに苦労したのは本当だと繰り返し語った。

「そのリヤタイヤは空転しすぎたし、柔らかすぎた。だから、多くのポジションを失ったんだ」

 そうマルケスは語った。

「ピットインを早く行うことが、僕の手にあった唯一のチャンスだった。スリックタイヤを履いて出ていった時は、すごく滑りやすかったんだ」

「1周目には、3回か4回クラッシュしそうになった。しかし少しクールダウンすると、タイヤがうまく暖まり始めたんだ」

「何周目だったかは分からないけど、メインストレートを通過した時、”首位で18秒のリード”というサインボードを見たんだ。その後日差しが降り注いできて、すべてのことが良くなり、コース上のすべてがよりクリアになった。僕もよりうまく、スムーズに乗れるようになって、フィニッシュまでたどり着くことができたんだ」

Valentin Khorounzhiy