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【インタビュー】平井堅、デビューからの22年の現在と、「奴隷化希望」の『歌バカだけに。』について語る

8/7(月) 19:10配信

トレンドニュース(GYAO)

200万枚を超える大ヒットを記録した12年前(2005年)の『歌バカ』以降のシングル23曲をすべて収めた<通常盤>、それにブルーレイが付いた<初回限定盤B>、『歌バカ』に入っているデビュー曲「Precious Junk」(1995年)から「POP STAR」(2005年)までの23曲も改めて収録し、全キャリアを網羅した全46曲の<初回限定盤A>、という3形態でリリースされた、平井堅のシングル・コレクション・ベスト・アルバム『歌バカ2』。そして、その3形態すべてに、tofubeats/草野マサムネ/TOKO(古内東子)/横山剣/槇原敬之/石野卓球/BONNIE PINK/LOVE PSYCHEDELICO/中田ヤスタカ/KANの10人が詞曲を提供したニュー・アルバム『歌バカだけに。』が付いている。この作品について(特に『歌バカだけに。』について)、そして現在の自身について平井堅が語った。

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■一昨年からずっと、ベスト盤を出そうとせっつかれていて(笑)

──『歌バカだけに。』をこのベスト盤に入れたのは? 単体で出したくなるようなすばらしい作品だと思うんですけど、ベストに入れる前提で、曲の依頼を始めたんですか?

平井: いや、そこがちょっとフワフワしていて。けっこう前から……たとえば、(草野)マサムネさんと飲んだ時に、『今こんなことを考えてるんです、曲を書いてくれませんか』って話をしたのが……あれ2年くらい前かな。そういうふうにゆっくり進めていくうちに、先にニュー・アルバム『THE STILL LIFE』を作ったり、シングルもいろいろ出していて。自分自身のクリエイティビティが燃えたぎっている時期で、いろんな曲を手掛けていたんですね。
そんな中、レーベルからは、デビュー20周年だった一昨年からずっと、ベスト盤を出そうとせっつかれていて(笑)。ある日、呼ばれて行ったら、会議室にバーッとお偉いさんが並んでいて、「今、平井堅がベスト・アルバムを出すのがどんなにいいことなのか」っていうのを、いろんなデータを出して説得されたり……。(笑)。

日々そういうことがあって、「何かいい状況の時に出しますんで」というのを言い訳に、ズルズルひっぱっていく中、『歌バカだけに。』も作っていて。それが完成するタイミングと、ベスト・アルバムのタイミングが合って、同じパッケージで出すことにしたんです。
僕も、『歌バカだけに。』をこのベストに入れるっていうのが、いちばんスッと腑に落ちたんです。このベスト、<初回限定盤A><初回限定盤B><通常盤>って3つあるんですけど、『歌バカだけに』。は、その全パターンに入っているから、ベストを買ってくださった方はみなさん聴いてくださるだろうし、それはうれしいことだと思って。

──歌詞も曲も委託して歌だけに徹する、っていうのは、前からやってみたかったこと?

平井: はい! 昔から再三言ってることですけど、提供曲も歌いたいっていう気持ちは、まずあって。あと、やっぱり……すごいありがたいことだと思うんですけど、僕、デビューの時から今まで、誰かに何かを無理矢理させられるってことがないんですよ。とにかく常に「平井がやりたいようにやればいい」って言われ続けて、22年。
それは恵まれてると思うんですけど、でもどっかで、それって……与えられた自由は孤独、みたいな(笑)。わかんないけど、全部自分で決めてるのが不安っていうか、ストレスにもなることがあって。
「こんな曲、歌いたくなかった」みたいなことを、あとで言ったりする人、いるじゃないですか。昔の歌謡曲の歌手とか。問答無用に歌わされる、そういうものがパッて輝く瞬間、みたいな。僕、芸能が好きだから、ちょっとそういうのに憧れがあるんですよね。
でもこの10人、自分がお願いした、自分が好きな人達だから、歌いたくない曲が上がってこないんですよ(笑)。ほんとはそれすらも外して、誰かに無理矢理歌わされたい、みたいな。

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