ここから本文です

岡山大病院の高度な臨床研究推進 総合診療棟西棟、本格運用始まる

8/7(月) 10:55配信

山陽新聞デジタル

 岡山大学病院(岡山市北区鹿田町)が先端医療研究の中核施設として整備していた総合診療棟・西棟の本格運用が始まった。創薬や医療機器開発を目的に新医療研究開発センターなどを配置し、高度な臨床研究や治験を推進。診療の中核となる総合診療棟・東棟と併せ、病院の“心臓”としての機能を発揮する。

東棟と“病院の心臓”機能発揮

 入院棟北側にあり、鉄筋コンクリート7階地下1階延べ1万3237平方メートル。新医療研究開発センターは、患者の血液や組織など生体試料を保管・管理して医学研究に活用するバイオバンク、新薬の効果や副作用を検証する治験病床とともに6階に配置した。このほか、超高精細のマルチスライスCTを導入。内視鏡総合検査システムやデジタルエックス線画像診断システムなども整備した。災害時には本部機能を担う災害対策室も設けている。2014年6月に着工し、今年5月から本格運用が始まった。事業費は約52億円。

 5月に西棟内で行われた竣工(しゅんこう)式では、金澤右(すすむ)病院長が「総合診療棟東棟・西棟は、今後、岡山大学病院の新たな“心臓”に当たる施設として機能させ、高度先進医療や医学研究・臨床研究を支える場とし、わが国の医療の発展に尽くしたいと考えています」と述べた。

 13年から稼働している東棟は、鉄筋コンクリート5階で延べ1万1837平方メートル。1階にはIVRセンター(インターベンショナル・ラジオロジーセンター)を整備。がんや心臓、血管などの病気を画像に映しだし、細いカテーテルなどで低侵襲の治療を行う。3、4階にはハイブリッド手術室など最新設備を備えた20の手術室を配置している。

 岡山大病院は17年3月、厚生労働省から中四国地方唯一の「医療法上の臨床研究中核病院」としての認定を受けた。日本発の医薬品・医療機器などの開発に向け、臨床研究などの中心的な役割を担う病院と位置付けられている。

1/2ページ