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紙おむつが1万円!? ハイパーインフレで窮地に立つ南米ベネズエラ

8/7(月) 18:30配信

TOKYO FM+

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。
8月7日(月)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、今大きな混乱が生じているベネズエラ情勢について、ジャーナリストの仲野博文さんに話を伺いました。


ベネズエラと言えば、野球が強く、最近ではサッカーも力をつけてきていますが、実は南米では珍しい石油産出国であり、それも世界有数の埋蔵量を誇っていると言われています。

それだけに政府はやや独裁気味で、なおかつ反アメリカの立場をとる社会主義政権であっても国民は一定の生活レベルが維持でき、大きな反政府運動などはこれまであまりありませんでした。

しかし、現在世界規模で巻き起こる石油価格の下落の煽りを受け、今年になってベネズエラの経済状況は急速に悪化。ハイパーインフレと言われる物価の上昇が起こり、仲野さんの話では紙おむつが1パック1万円ぐらいにもなっているとか。

これを聞いた中西は、「1万円!? あり得ない!」と驚きの声を挙げていましたが、その他にもこれまで100円程度で買えたトマトやきゅうりといった野菜も今や数千円にまで値上がりし、貧困層の人々は食にありつけない状況にまでなっているそうです。それだけに、今ベネズエラ国内では反政府デモが4ヵ月に渡り続き、その間100人を超える死者も出ています。

そんなベネズエラで、先日は制憲議会選挙なるものが行なわれました。これは新たな憲法を作るための議会で、日本で言う国会とはまた別の存在。
そもそも、ベネズエラにおける制憲議会は1999年に軍出身のウゴ・チャベスが大統領となった際にその権限強化のため設置。以降、チャベス派が国内の実権を握り、彼の後を継いだマドゥロ大統領も継承し、7月に行なわれた制憲議会選でも政権与党が大勝しました。

しかし、その選挙は仲野さん曰く、「一部報道によると有権者の数より投票数が多かったなんていう無茶苦茶な選挙だと言われている」とか。さらには、「ベネズエラの野党ですとか中南米諸国は、この制憲議会の存在を認めない声明を出していまして、今ちょっと緊張状態が続いています」と言います。

一方、ベネズエラ国内におけるデモも各地で悪化し、最新の情報では軍服姿の男たちが地方都市にある軍の基地を強襲。その際に少なくとも2名が死亡し、7名が逮捕。軍服姿の男たちはいまだ武器を持ったまま逃走しているようです。

さらに、その犯人と見られるメンバーはYouTubeにて国民に武装蜂起を促す映像を投稿するなど、今後も状況は悪化すること必至。仲野さんも「もしかしたらクーデターや内戦に発展するおそれもある、しばらくベネズエラ情勢から目が離せない状況になってきました」と話していました。

(TOKYO FM「クロノス」2017年8月7日放送より)

最終更新:8/7(月) 19:52
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